2012 Fiscal Year Annual Research Report
アデノシンデアミナーゼ阻害剤による関節リウマチの新規治療開発
Project/Area Number |
22591089
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
小柴 賢洋 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70301827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 廣幸 摂南大学, 薬学部, 教授 (00181404)
正木 充 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30587217)
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80379429)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アデノシンデアミナーゼ / 関節リウマチ |
Research Abstract |
関節リウマチ(RA)は約 70 万人以上が罹患し、少子高齢化を迎えた我が国において、その新たな治療法の開発が急務である。生物学的製剤は効果が高いが全例に有効ではなく、悪性腫瘍合併患者や結核や非定型抗酸菌感染者など生物学的製剤の適応となり難い患者も多い。RA 治療のアンカードラッグであるメトトレキサートは細胞外アデノシンを増加させ抗リウマチ作用を示す。我々は関節炎モデルを用いて、アデノシンデアミナーゼ(ADA)阻害薬を関節内に投与し局所のアデノシン濃度を増加させることで関節炎の有意な抑制を誘導できることを確認した。そこで本研究では、モデル動物を用いて RA の病態における ADA の全身的な関与を in vivo で明らかにし、ADA阻害による新しい RA 治療法の可能性を明らかにすることを目的として研究を開始した。 市販のADAノックアウトマウスにおいて関節炎が誘導されるか否かの検討を行ったところ、最も強力な関節炎誘導作用をもつとされる抗II型コラーゲン抗体カクテルを使用してもADAノックアウトマウスでも野生型でも関節炎は誘導されなかった。野生型において関節炎が誘導されないという報告は従来なされていなかったが、その理由として遺伝的背景に問題がある可能性が考えられたため、既に抗体カクテルに対する感受性が明らかとされている遺伝子背景に変更すべく、戻し交配を実施した。そのため当初に予定していた研究期間はほぼ戻し交配に費やさざるえないこととなったが、平成25年3月の時点で8世代の戻し交配が完了し、今後本格的に研究課題に取り組む環境が整いつつある状況となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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