2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591304
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
康 純 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40257853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 博 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30140148)
金沢 徹文 大阪医科大学, 医学部, 助教 (20534100)
阿部 隆明 自治医科大学, 医学部, 教授 (80245034)
岩波 明 昭和大学, 医学部, 准教授 (80276518)
兼本 浩祐 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80340298)
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Keywords | 急性精神病 / 統合失調症 / 感情障害 / 中間型 / 非定型精神病 / 診断基準 |
Research Abstract |
「非定型精神病診断基準v.4」に基づいて発症までの期間、前駆症状、主要症状、症状の持続時間、除外診断、ストレス要因などの発症負因、初発か再発か等の調査項目をインターネット上でデーターベースを構築した。平成23年度までに登録された症例は30名(平均年齢50.7歳)。男性7名(平均年齢42.6歳)、女性23名(平均年齢53.2歳)である。この他、現時点ではデーターベースに未登録であるが、集積済みの症例も存在することから平成24年度内には目標症例である100例を登録する予定である。 また、統合失調症と感情障害の中間型に対する理解を臨床現場で深めていただくための活動も本研究の目的である。本年度は2011年7月に開催された女性心身医学会のシンポジウム「こころと身体のストレスによる精神科的問題」において、「ストレスによって急性発症する疾患。非定型精神病を中心として」を分担研究者である金沢が発表した。また、昨年度に引き続き2011年10月に開催された第107回日本精神神経学会学術総会で「急性精神病の診断と治療における精神科医の立場カテゴリーとディメンジョンの視点から」というシンポジウムを企画、実施し、分担研究者の坂元、須賀が発表した。また、2011年11月に開催された第31回日本精神科診断学会において「急性精神病再考」というシンポジウムを企画、実施し、分担研究者の兼本、須賀が発表した。さらに、昨年度に引き続き、2011年11月に急性精神病フォーラムを開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベース構築作業は少し遅れたが、その後の症例集積は順調に進んでいる。また、精神科主要学会でのシンポジウムを企画し、急性精神病フォーラムも毎年開催して、この疾患群の重要性に対する理解は徐々に深まっていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、急性精神病概念の重要性を提唱しているMamerosらの著書である「Acute and Transient Psychoses」の翻訳作業がほぼ終わっており、平成24年度中には出版予定である。また、第1回非定型精神病症例研究会が平成24年4月に開催され、貴重な症例報告が行われた。これらの症例を集積して症例集の出版を企画している。 データベースに症例が100例集積した時点で、この診断基準の妥当性についての評価を行い、世界的に通用する診断基準にする準備を進める予定である。・
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Research Products
(13 results)