2012 Fiscal Year Annual Research Report
320列CTを用いた冠動脈プラークボリュームと心筋血流予備能の総合的診断法の確立
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22591326
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北川 覚也 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50378353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 肇 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60205797)
中山 良平 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20402688)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | CT / 冠動脈 / 心筋血流 / プラーク / 血流予備能 |
Research Abstract |
本研究の目的はマルチスライスCTを用いて冠動脈形態と心筋血流および血流予備能を同時に診断する新しい検査法を開発することである。平成22、23年度の研究により320列CTの限界が明らかになったため、平成24年度は2管球CTを用いたダイナミック負荷心筋血流CTによる検討を行った。撮影プロトコールの最適化を行い、検査に伴う被曝線量は研究開始当初と比べて25%程度減少させることができた。また、心筋全体を撮影するための、再現性の高い呼吸停止を実現するための方策を開発し、心筋カバー率を80%から95%へ改善できた。また、心筋梗塞や線維化の診断にも取り組み、従来法よりも再現性が高く、遅延造影MRIともよく一致する新しい遅延造影CT撮影法を開発した。これらの成果は国際学会(Society of Cardiovascular CT, European Congress of Radiology)で発表し、現在論文投稿の準備を進めている。冠動脈CT+負荷心筋血流CTの有意冠動脈狭窄診断の精度については、冠動脈造影+負荷心筋血流MRIとの比較が行われた12例での血管領域ベースの解析において、視覚評価によって感度87%、特異度95%、正診率92%と良好な成績が得られた。ダイナミック心筋パーフュージョンCTの定量解析については、現在のソフトウェアが算出する値は真の心筋血流ではなく造影剤の移行係数K1であることを示し(Society of Cardiovascular CTで発表)、正しい心筋血流量を求める方法を検討中である。また、定量解析結果をブルズアイ表示やセグメント表示するソフトウェアも開発中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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