2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における低酸素細胞陽性描画を目的としたPET分子イメージング研究
Project/Area Number |
22591338
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
山本 由佳 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (30335872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
羽場 礼次 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90304584)
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺癌 / 低酸素細胞 / 分子イメージング / PET検査 / F-18 FMISO |
Research Abstract |
PETの薬剤に関しては2つの考え方がある。1つはより多くの腫瘍を非特異的に陽性描画させることであり、もう一つは特徴的な生物学的性質を特異的に評価するものである。PET 検査で最も良く用いられるF-18 FDG (FDG)は前者に位置づけられ、癌の陽性描画に関してのスペクトルは非常に広く使いやすいものの、癌特異的ではない。一方、アミノ酸代謝、核酸代謝など腫瘍内の様々な状態を可視化できる技術としてPET分子イメージングが注目されており、F-18 fluoromisonidazole (FMISO) で測定できる低酸素細胞のイメージングは腫瘍内の低酸素状態を測定することが出来るので、生物学的性質を特異的に評価出来る。今年度の研究目的はPET 検査用腫瘍分子イメージングとして注目されている低酸素細胞標識プローブのFMISOを肺癌症例に応用し、低酸素細胞のバイオマーカーとしての画像評価である。 今回進行肺癌5症例において、化学放射線療法前後にFMISO PETとFDG PETを施行し検討した。評価方法は、半定量的指標のstandardized uptake value (SUV)を用い、FMISO PETでは、腫瘍の最大SUV(T)と縦隔血液プールの平均SUV(M)を測定し、T/M比を算出した。FDG PETでは、腫瘍の最大SUVを測定した。また、治療前後での集積の変化率や予後との関連についても検討した。その結果、FMISO SUV、FMISO T/M比、FDG SUVともに、治療前と比べ治療後、集積程度が減少した。経過観察において、再発が2症例、3症例は再発なく生存中である。治療前のFDG SUV、治療前のFMISO T/M比、治療前後でのFMISO SUVの変化率、治療前後でのFMISO T/M比の変化率は、治療後再発症例群で再発なし群に比べ高値を示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)