2012 Fiscal Year Annual Research Report
SPIO-MRIを用いた肝機能・肝線維化の評価法の確立
Project/Area Number |
22591342
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西江 昭弘 九州大学, 大学病院, 助教 (20457427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅山 良樹 九州大学, 大学病院, 助教 (40380414)
牛島 泰宏 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40432934)
高山 幸久 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60546563)
藤田 展宏 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30610612)
本田 浩 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90145433)
石神 康生 九州大学, 大学病院, 助教 (10403916)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | MRI / T2*強調画像 / T2強調画像 / SPIO / Kupffer細胞 / Heme oxygenase-1 |
Research Abstract |
[目的] 肝実質内のKupffer細胞におけるheme oxygenase-1(HO-1)の発現と、SPIO投与前後における肝実質の信号変化の関係を明らかにすることである。 [症例・方法] 対象は肝腫瘍の術前にSPIO-MRIが施行された16例である。SPIO-MRIでリゾビスト投与前後にT2*およびT2 mapが撮像され、肝実質のR2*およびR2値(R2*=1/T2*, R2=1/T2)が計測された。リゾビスト投与前の肝実質のR2*およびR2値をPre R2*およびPre R2、またリゾビスト投与前から後のR2*およびR2値を差分した値をΔR2*およびΔR2と定義した。術後標本の非癌部の病理スライドを作成し、HO-1とCD68(マクロファージのmarker)の免疫染色を行い、Kupffer細胞のHO-1発現レベルを低、中、高の3段階に分類した。Pre R2*、Pre R2、ΔR2*、ΔR2の平均値(1/sec)を、それぞれ低グループと中+高グループの間で比較した(student t-test)。 [結果] 低グループは8例、中および高グループはそれぞれ4例であった。R2*, R2の平均値は両群間に差はなかった。ΔR2*は、中+高グループ57.2±18.0、低グループ67.6±18.8で、有意差はなかった(p=0.31)。また、ΔR2も低グループ7.5±3.5、中+高グループ9.8±3.1で有意差は認められなかった(p=0.20)。 [考察・結論] Kupffer細胞の貪色能を示唆するパラメータ(ΔR2*、ΔR2)とHO-1の発現レベルに明らかな相関はなかった。実際の腫瘍内は酸化ストレス等の複雑な微小環境が関与しており、Kupffer細胞のHO-1発現もそれに左右されている可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)