2010 Fiscal Year Annual Research Report
肝幹細胞由来の癌の血管新生および腫瘍間質に関する画像解析
Project/Area Number |
22591343
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅山 良樹 九州大学, 大学病院, 助教 (40380414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西江 昭弘 九州大学, 大学病院, 助教 (20457427)
石神 康生 九州大学, 大学病院, 助教 (10403916)
柿原 大輔 九州大学, 医学研究院, 助教 (80529818)
中山 智博 国立国際医療研究センター病院, 放射線診療部, 医師 (70419571)
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Keywords | 肝幹細胞 / 肝腫瘤 / MRI(核磁気共鳴画像) / Gd-EOB-DTPA |
Research Abstract |
研究初年度に当たる本年度は、主として学会参加による情報収集と、肝腫瘤症例のデータベース化を行った。研究代表者(浅山)は、4月に日本医学放射線学会総会に参加し、肝細胞癌の胆汁産生能とMRI所見に関する発表(Eur J Radiol.2010 Nov 23.に掲載済)を行う傍ら、最新のMRI造影剤(Gd-EOB-DTPA、以下EOB)に関する知見を得た。5月には日本肝癌研究会に参加し細胆管癌や混合型肝癌等、肝幹細胞由来の可能性のある癌の病理学的、分子生物学的な研究の進歩について情報を収集した。研究分担者にあっては石神康生が米国RSNAに、中山智博が日本磁気共鳴医学会に出席し、肝腫瘍の画像、特にMRI画像についての情報を収集した。 肝腫瘍の画像に関しては、代表者および研究分担者(西江)が、すべての肝腫瘤のMRI画像所見をreviewするため、.2008年以降に肝MRI画像を撮像した911例の症例をデータベース化した。さらにこの911例のMRI所見についてvascularityの評価や造影剤取り込み能に関して詳細に検討した。この中には種々の肝腫瘤が含まれており、肝幹細胞由来の腫瘍のコントロールとして貴重なデータを収集できたと考えている。とくEOBは、細胞の機能の評価が可能であり、各症例における肝細胞機能評価を行うことができた。 病理学的には2008年以降に生検および外科的切除を施行した肝腫瘤症例全230例余についてデータベースを作成した。各症例の診断そのものは完了しているが、個々の症例で肝幹細胞由来の癌の成分の有無を改めてreviewし、該当症例を抽出している。これは研究代表者が病理学教室と連携して現在も進行中である。
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Research Products
(3 results)