2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノスケール蛍光粒子を用いた新規センチネルリンパ節生検法の開発
Project/Area Number |
22591396
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
亀井 尚 東北大学, 大学病院, 講師 (10436115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
権田 幸祐 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80375435)
大内 憲明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90203710)
谷山 裕亮 東北大学, 大学病院, 医員 (00622987)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | センチネルリンパ節 / 蛍光粒子 / ナノスケール |
Research Abstract |
本研究の目的は、蛍光計測技術をセンチネルリンパ節生検に導入し、「真のセンチネルリンパ節を100%同定する高感度なリンパ節生検法の開発」と「センチネルリンパ節内の微小癌転移を見逃さない病理診断法の開発」を行うことである。昨年度に引き続き、本年度は以下のように研究を行い、成果を得た。 1.QDをトレーサーとした検出SLNの蛍光特性の解析、定量化:ブタ胃、食道にQDを局注し、検出したセンチネルリンパ節を摘出、その蛍光シグナルを詳細に蛍光顕微鏡で解析した。その結果、蛍光シグナルの定量化が達成でき、将来的には、定量されたシグナル強度の比較により、SLN内の転移巣の割合等を推定できる可能性があることを明らかにした。また、時間経過によるシグナルの変化も定量化によって、詳細に評価できた。 2.坦癌マウスリンパ節転移モデルにおけるSLNB蛍光法の評価: ヌードマウス耳介部に悪性黒色腫細胞株を移植し、頚部リンパ節転移を作成するモデルの構築が困難を極めた。条件設定を変えて試行している段階である。このモデルに量子ドット、及び後述する有機系蛍光粒子を投与した場合の動向と摘出リンパ節の病理学的検討を行う予定であったが、検討できていない。癌転移モデルでの本実験系の検討は必須と考えており、継続課題となる。 3.新たな有機蛍光粒子の開発:生体への応用を念頭に、安全かつ、QDの蛍光強度に匹敵する新規の有機系蛍光材料を開発した。この粒子の特性を、蛍光強度・光安定性・蛍光耐久時間について明らかにするとともに、量子ドットと比較した。蛍光センチネルリンパ節検出にも成功した。光安定性、退色時間も1時間以内での著しい低下はなく、QDで行った実験系に、この粒子を導入し、ブタ胃・食道・大腸モデルで検出に成功した。摘出リンパ節における蛍光特性を、蛍光顕微鏡で詳細に解析した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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