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2010 Fiscal Year Annual Research Report

肝移植における免疫抑制個別化に向けた、抗ドナーHLA抗体産生意義の検証

Research Project

Project/Area Number 22591409
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

猪股 裕紀洋  熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (50193628)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿曽沼 克弘  熊本大学, 医学部附属病院, 特任教授 (40202626)
Keywords生体肝移植 / HLA / 液性免疫
Research Abstract

当施設で生体肝移植術を施行した患者の中で術前に血清を採取、保存しでいる患者103名を対象とし、その中で現在、生存、外来経過観察を行っている患者66名においては、手術後の血清も採取し、抗HLA抗体の測定を行った。
まず、LABScreen MIXを用いて抗HLA抗体の有無をスクリーニングし、LABScreen MIXにて陽性であった検体については、さらにLABScreen single antigen検査を行い、抗HLA抗体の同定を行った。
術前検体における抗HLA抗体陽性者は29/103(28.2%)であり、Donor Specific Antigen(以下DSA)に対する陽性者は7/103(6.8%)であった。
この結果について統計学的検索を行ったが、現時点では抗HLA抗体腸性となる明らかな因子は同定できず、また、転帰との相関もみられなかった。
術後検体における抗HLA抗体陽性者は4/66(6.1%)であり、抗DSA抗体陽性者は0/66(0%)であった。
術前抗HLA抗体陽性患者の多くは術後陰性化し、術後経過中新たに抗HLA抗体陽性となる患者は極少数であった。抗DSA抗体陽性患者も術後経過観察を行っている患者は全症例で術後検体では陰性となった。
肝移植術前後で抗体産生の有無を測定した報告はなく、この結果は非常に貴重なものである。今後も症例数を増やし検査を行うと共に、今後更なる解析を行い、術後抗体陰性となる要因を検索する予定である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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