2012 Fiscal Year Annual Research Report
手術ロボットを用い口腔内の一つの創のみからアプローチする頚部外科手術の基礎的研究
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22591424
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
石川 紀彦 金沢大学, 大学病院, 講師 (50343182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 剛 金沢大学, 医学系, 教授 (60242492)
川口 雅彦 金沢大学, 大学病院, 助教 (60552982)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ロボット / NOTES / 単孔式 / 低侵襲 / 頚部 |
Research Abstract |
平成23年度までにNOTES+SIESモデルの確立に取り組み,以下の状況まで達した. NOTES頚部実験モデルの作成:ブタの頚部(皮膚を含めた甲状腺および気管)を固定し口腔底に創を作成.口腔内の一つのみの創から内視鏡手術用スコープおよび内視鏡鉗子を挿入し内視鏡下甲状腺切除術が可能であることを示した.術野確保のための方策として専用の釣を開発し有用性を証明した. 平成24年度は症例数を増やし,反回神経の温存を図り,術後病理学的に損傷などの問題のないことを証明した.術野内での鉗子の自由度を判定するために,専用鈎で吊り上げた術野内での内視鏡下縫合結紮の可否を検討した.技術的には可能であることが判明したが,手技は煩雑であり超音波凝固切開装置を用いた凝固切開の方が時間的に優れているとの結論を得た.現在,麻酔豚を用いて上記術式を内視鏡下に評価しているが,出血のコントロールなどに関してまだ解決すべき点が残った. Natural orifice transluminal endoscopic surgery(NOTES)は体表面に切開創を作らずに行う内視鏡手術である.一方,Single incision endoscopic surgery(SIES)は一つの創のみから行う内視鏡手術を行う.現時点の研究の成果として,目的の一つであるNOTES,SIESのJ概念を融合した新しい頚部手術の開発が可能であることを示すことができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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