2011 Fiscal Year Annual Research Report
微小転移モデル確立による食道癌の転移メカニズムと各転移過程における細胞動態の解明
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22591450
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
宮崎 達也 群馬大学, 医学部, 助教 (70372349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90186560)
田中 成岳 群馬大学, 医学部, 助教 (30546726)
猪瀬 崇徳 群馬大学, 医学部, 助教 (90609968)
横堀 武彦 群馬大学, 医学部, 医員 (60420098)
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Keywords | 食道癌 / 同所移植転移モデル微小転移 / 微小転移 |
Research Abstract |
「研究の目的」癌細胞の転移のメカニズム(特に微小転移について)について、その転移能の獲得についての解明を目的とする。複数の複雑なメカニズムが予想されるが、臨床的に転移が比較的早期から品会に認められる食道癌をモデルに、動物実験モデルおよび臨床検体を用いて検討する。具体的には動物モデルの作成、リンパ節微小転移の際の発現蛋白の解析、および病理学的な検討。血行性転移時の細胞動態の解析を行う。 「研究実施計画」実験動物(ヌードマウス・ヌードラット)を用いてヒト食道癌細胞株TE-13にGFPで標識した細胞を接種し食道癌同所移植転移モデルを作成する。同モデルも用いて病理学的、免疫組織学的に腫瘍細胞及び周囲環境における蛋白発現を検索してその発現様式と状態を観察する。さらに、発現蛋白の転移におけるメカニズムの解析を行う。 「研究成果」TE-13を用いた実験動物での同所移植モデルで実験動物の生存および腫瘍細胞の生着に問題があったため、開胸モデルから開腹モデルに方針変更してマウスの前胃に移植した。より悪性度の高いTE-8のGFP細胞を樹立したがヌードマウスの前胃にに生着困難であるためマウス皮下に生着させてmassとして前胃に移植する系を試みている。マウスおよびラットの腫瘍細胞の移植モデルの作成を継続して行い、併行して臨床検体からのstudyを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
培養細胞の実験系で移植可能と考えていたものが、生着せず、また、開胸して移植するモデルが、施行困難であることが判明した点である。
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞をTE-8に変えて、移植が困難であったため細胞をmass状にマウス内で増殖させてからの移植に切り替えた。また、開腹し前胃に移植するモデルに変更して移植モデル作成を検討している。臨床検体を用いた研究を併行して行っている。
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[Journal Article] Ghrelin Level and Body Weight Loss After Esophagectomy for Esophageal Cancer2011
Author(s)
Miyazaki T, Tanaka N, Hirai H, Yokobori T, Sano A, Sakai M, Inose T, Sohda M, Nakajima M, Fukuchi M, Kato H, Kuwano H
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Journal Title
J Surg Res.
Volume: (Epub ahead of print)
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Prognostic significance of heat shock protein 110 expression and T lymphocyte infiltration in esophageal cancer2011
Author(s)
Nakajima M, Kato H, Miyazaki T, Fukuchi M, Masuda N, Fukai Y, Sohda M, Inose T, Sakai M, Sano A, Tanaka N, Ahmad F, Kuwano H
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Journal Title
Hepatogastroenterology
Volume: 58
Pages: 1555-1560
DOI
Peer Reviewed