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2011 Fiscal Year Annual Research Report

食道癌におけるユビキチン類似蛋白質の意義

Research Project

Project/Area Number 22591470
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

石橋 由朗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00246373)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志田 敦男  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00338906)
小村 伸朗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (70271301)
KeywordsSUMO-1 / ユビキチン / 食道癌
Research Abstract

食道癌における「ユビキチン類似蛋白質の意義の研究」を行い、以下の成果を認めた。
1.ウエスタンブロット
市販の抗SUMO-1抗体(monoclonal antibody 21C7)を用いてSUMO-1蛋白のウエスタンブロット分析を行った食道癌培養細胞(KYSE50)による検討では、ユビキチンと同様に複数のバンドが検出され、多数のSUMO化蛋白質が発現していた。今後は手術検体を用いて、非癌部、癌部との比較を行い、SUMO化蛋白質の発現の違いなどを検討する予定である。
2.免疫組織化学的検討
食道扁平上皮癌96例を対象として、ホルマリン固定、パラフィン包埋切片を用いて抗SUMO-1抗体(PC603)を用いた免疫組織染色を行い検討した。SUMO-1は、43例に発現を認め、癌細胞の核および細胞質が染色性された。臨床病理学的因子との検討では、リンパ節転移、脈管侵襲に対して有意な結果を認めた。病期(p=0.086)、深達度
(p=0.197)については進行により染色性が増加する傾向が認められた。またSUMO-1が、標的蛋白質に結合するために必須なSUMO conjugatin genzyme(E2)であるUbc9についても同様に免疫組織染色を行い検討した。多くの癌細胞に発現が認められており。現在発現レベルと臨床病理学的因子との関連を検討している。
3.RNAiによるSUMO-1蛋白質発現抑制の予備実験
siRNAの導入条件の設定のために、FITC標識オリゴdsRNAを用いた導入実験を行ったが、取り込み率が30%程度のため十分な発現抑制が得られなかった。このためsiRNA導入後、添加から48-60時間後に細胞を回収し、ウエスタンブロットにより評価も行ったが、発現抑制(ノックダウン)の効果は十分ではなかった。現在条件設定を変えながら再評価を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

食道癌におけるユビキチン類似蛋白質(SUMO-1)の検討は、今まで全く検討されていない分野であり、唯一我々の研究グループがDNAチップを用いた食道癌患者検体での発表のみであった。今回の研究ではいままでにSUMO-1が食道癌細胞内でユビキチン同様に多数の標的蛋白質に結合した状態で存在すること、免疫組織染色において臨床病理学的因子との関連で脈管浸潤との関連が示唆されたことなど新しい知見が認められている。

Strategy for Future Research Activity

今後は、基本的には研究計画書に従い研究をすすめていく予定である。ユビキチン類似蛋白質(SUMO-1)がユビキチンと同様に癌細胞内で多数の標的蛋白質と結合している状態で存在していることが確認されたため、標的蛋白質に結合するために必須なSUMO conjugating enzyme(E2)であるUbc9についての検討を合わせて行っていく予定である

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Published: 2013-06-26  

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