2011 Fiscal Year Annual Research Report
散在性大腸癌発生における塩基除去修復遺伝子MYHの関与の解明と臨床応用への展開
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22591497
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
久野 隆史 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30441281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 長秀 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70314672)
田村 和朗 近畿大学, 理工学部, 教授 (20278823)
冨田 尚裕 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00252643)
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Keywords | 大腸癌 / MYH / 発癌 / 修復遺伝子 |
Research Abstract |
当大学における倫理委員会の承認のもと、散在性大腸癌症例、APC変異の同定されていない大腸ポリポーシス症例、リンチ症候群、ミスマッチ修復異常を示さない家族集積大腸癌、及び健康成人を対象とした。研究の目的、意義、方法等を説明し、同意を書面で得て試料を採取し、同意の得られた症例では凍結保存し、機能解析等に備えた。MYH貴伝子の構造解析を行うと同時に、他の主要な大腸癌関連遺伝子の解析を行った。さらに大腸の臨床病理的な特徴とMYH遺伝子異常の関係を検討した。まず、対象遺伝子としてMYH(OMIM:604933, IP34.3~P32.1)の解析を行った。臨床検体を用いて、まず条件設定を行ったのちに、MYH遺伝子の構造解析をPCR-DNAシーケンス法を用いて行った。また、癌遺伝子KRAS、BRAFの遺伝子変異解析を、我々の開発したRFLP法、これに引き続いてシーケンス法により行った。癌及び正常組織より抽出したDNAを用いてマクロサテライト不安定をBAT26、MYCL1についても評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、研究成果を日本癌学会、日本家族性腫瘍学会等で発表してきたが、Oncology Reportに投稿し、acceptされたので、掲載待っている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究を押し進め、MYH異常に起因する癌の、発生時期等を含めた臨床病理学的な特徴を検索している。この異常を知ることにより、大腸癌発症の予防にどの程度寄与できるかをふくめ、今後の研究を進めていきたい。
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Research Products
(1 results)