2012 Fiscal Year Annual Research Report
散在性大腸癌発生における塩基除去修復遺伝子MYHの関与の解明と臨床応用への展開
Project/Area Number |
22591497
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
久野 隆史 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30441281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 尚裕 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00252643)
田村 和朗 近畿大学, 理工学部, 教授 (20278823)
松原 長秀 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70314672)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | colorectal cancer / MUTYH / base excision repair / loss of herozygosity / KRAS |
Research Abstract |
【背景】家族性大腸腺腫症に類似した多発大腸ポリープを特徴とする遺伝性大腸癌として、塩基除去修復遺伝子の一つであるMYHを原因遺伝子とするMAP(MYH associated polyposis)の存在が明らかとなってきた。両アレルの生殖細胞系列変異はAPC、KRASのG:C→T:A変異を誘導する。これまで、MYH変異の大腸発癌における関与を詳細に研究した報告は殆どない。 【方法】当院で手術した連続した101症例の散在性大腸癌におけるMYH遺伝子のvariant(exon 2, exon 10, exon 11, exon12の病的変異の可能性を有するvariant)、染色体1pのMYH遺伝子内(exon 12)のLOH、およびKRASの点突然変異を検索した。 【結果】検索でみられた変異は何れも癌特異的な変異ではなく、SNPであった。2症例でexon 2上にP18LとG25Dの変異を同時に認めたが、同一アレル上の変異であることが確認された。又1例にR19*を認めた。Exon 11でIVS10 AS -2 A/G)を7症例で認めた。Exon 12ではQ335Hを52症例に認めた。Cアレル頻度は大腸癌患者で明らかに高いことが解った(p = 0.009)。これらinformative caseで12症例にLOHを認めた。KRAS変異は13例に認めたがG/T変異は1例のみであった。 【考察】大腸癌の易罹患性へ,exon12のcodon353のCアレルが関与している可能性が示唆された。又大腸発癌にMYHのLOHが関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Alterations of the base excision repair gene MUTYH in sporadic colorectal cancer.2012
Author(s)
Takashi Kuno, Nagahide Matsubara, Satoshi Tsuda, Masayoshi Kobayashi, Mie Hamanaka, Daisuke Yamagishi, Kiyoshi Tsukamoto, Tomoki Yamano, Masafumi Noda, Hiroki Ikeuchi, Sanghyuk Kim, Kazuo Tamura, and Naohiro Tomita
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Journal Title
Oncol. Rep.
Volume: 28
Pages: 473-480
Peer Reviewed
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