2012 Fiscal Year Annual Research Report
Autophagyに注目した膵癌薬剤耐性の機序解明と治療への応用
Project/Area Number |
22591524
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大塚 隆生 九州大学, 大学病院, 助教 (20372766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 義浩 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40507795)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 膵癌 / オートファジー |
Research Abstract |
平成23年度までにアデノウイルスによるAutophagy誘導遺伝子LC-3の遺伝子導入を行うとともに、autophagosomeの誘導を顕微鏡下に確認をするなど、様々な薬剤導入後のオートファジー解析の手段を確立した。本年度はAutophagy誘導薬剤であるsalinomycinを膵癌細胞株に投与し、autophagyが膵癌薬物療法において薬剤耐性を増強するものか、低下させるものかを明らかにすることを目的とした研究を行った。 膵癌細胞株SUIT-2, AsPC-1にsalinomycinを投与すると濃度依存性にcell viabilityが低下し、autophagyが誘導されたことを示す内因性LC-3が増加し、autophagosomeを形成することをウエスタンブロット法および免疫組織化学染色法で確認した。また外因性にアデノウイルスによるLC-3を遺伝子導入を行った状態でもsalinomycinによるautophagosome形成を確認することができた。 次にどのような機序でcell viabilityが低下するかを、ウエスタンブロット法で確認したところ、salinomycinを投与すると細胞増殖能を司る中心的な役割を果たすMAPキナーゼ系の活性を低下させることが明らかとなった。その結果salinomycinにより膵癌細胞株にアポトーシスが誘導されることも判明した。 以上の結果より、膵癌細胞株においてautophagyが薬剤感受性を増強する可能性があることが示唆された。従ってautophagyを誘導する遺伝子をアデノウイルスにより強制導入することにより薬剤感受性を増強することができる可能性があり、治療への応用が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)