2011 Fiscal Year Annual Research Report
オーダーメイド医療を目指した大動脈瘤発生に関する弾性繊維形成異常の研究
Project/Area Number |
22591549
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鈴木 伸一 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (90285130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 宗孝 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10190365)
井元 清隆 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 教授 (40203335)
内田 敬二 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (50275062)
横山 詩子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70404994)
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Keywords | オーダーメイド医療 / 大動脈瘤 / 弾性繊維形成 |
Research Abstract |
近年増加の一途をたどる大動脈手術は、胸部大動脈疾患は9,326例(2006年日本胸部外科学会統計)、腹部大動脈疾患は6,904例(2007年日本血管外科学会統計)であり、胸部・腹部をあわせると年間約1万5千例に達している。この後天性血管病変は、生命予後を左右する極めて重要な病態であり、これらには共通して弾性線維形成の異常が認められる。手術によって摘出される大動脈瘤壁、解離した大動脈壁をサンプルとし、弾性線維形成異常に対するメカニズムを解明し、大動脈瘤化や大動脈解離発生の原因を明らかとし、この予防的治療を開発することを、本研究の目的とする。 研究計画実施 I:症例集積 横浜市立大学附属病院および横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センターで症例集積を継続する。 II:研究体制と研究者間の連携・役割 先端医科学研究センター・バイオバンクを介して円滑な症例の検体の集積を継続する。初年度と同様、症例は横浜市立大学附属病院(益田、鈴木)、横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター(井元)の協力を得て集積される。全ての症例の臨床情報は臓器病態治療医学教室(益田、鈴木)が評価し、それぞれの臨床情報を管理する。集積された検体は循環制御医学教室(横山)で解析、検討される。さらに最終的に予防を含めた管理・治療方針決定システム確立をめざす(オーダーメード医療)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
この研究の内容を2012年4月日本血管外科学会総会(秋田)と、2012年4月New York Aortic Symposium(アメリカ合衆国、NY)で共同研究者が発表しました。また2012年に研究内容が英論文となり掲載されました。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究方法で順調に結果が得られており、上記のごとく業績を積み重ねております。今後も更にこの方向で研究を推進してゆく予定です。
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Research Products
(1 results)