2010 Fiscal Year Annual Research Report
肺気腫症に対する肺切除後の残存肺組織再生に関する実験的検討
Project/Area Number |
22591562
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岩田 尚 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90303495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白橋 幸洋 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40362149)
水野 吉雅 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60397354)
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Keywords | 肺気腫 / 肺再生 / 肺切除 / erythropoietin |
Research Abstract |
本研究は、ラット肺気腫モデルにおける肺切除の残存呼吸機能低下に対して、自己骨髄細胞と「EPO (erythropoietin)」の併用投与することにより呼吸機能を改善させることを目的とした。 1) EPOによる残存肺における肺内肺動脈のリモデリングによる肺高血圧症の改善 2) 肺血管床減少および呼吸機能低下に対して骨髄細胞による肺組織の機能回復、再生 3) 両者併用による残存呼吸機能の改善 の可能性につき検証を行う予定として研究を開始した。 ラット肺気腫モデルの肺切除のコントロールとして、まず正常肺の肺切除モデルを確立することを目的してF344系,雄性ラットに対して、pentobarbital全身麻酔人工呼吸器管理行下に右3肺葉切除を施行し生存を得た。手術手技的には問題ないともの考えられた。術後21目にpentobarbital全身麻酔下にPEカテーテルを左外頚静脈より肺動脈内に挿入し肺動脈圧の測定および採血を行った。結果として松本らの「Suppression of right ventricular hypertrophy after extensive pulmonary resection in rats by granulocyte colony-stimulating factor.(J Surg Res 162(1):153-9)」の再現が確認できた。 肺気腫モデルに対しての右3肺葉切除を施行し安定した生存を得られるか否かを現在検討中である。今後骨髄細胞の導入を図る予定である。
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