2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺気腫症に対する肺切除後の残存肺組織再生に関する実験的検討
Project/Area Number |
22591562
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岩田 尚 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90303495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白橋 幸洋 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40362149)
水野 吉雅 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60397354)
松井 雅史 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (60444296)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺気腫 / 肺再生 / 肺切除 / erythropoietin |
Research Abstract |
本研究は、ラット肺気腫モデルの肺切除残存呼吸機能低下に対して、自己骨髄細胞とEPO(erythropoietin)の併用投与により呼吸機能を改善させることが目的であるが、研究過程で、肺気腫と同様の大量肺切除後の肺高血圧症、右心不全がerythropoietinにより制御できるか否かを検証することが必要と判断した。肺切除後にEPOを皮下投与(E群)し術後右心不全を評価した。結果:①心重量(g)はT群:L群:E群=0.98±0.05:1.02±0.06:1.08±0.15と各群間に有意差は認めず、心重量/体重(%)でもT(開胸のみ)群:L(葉切のみ)群:E群=23±1.0:25±1.0:30±3.0と各群間に有意差は認めなかった。②右室肥大評価は右室心筋細胞平均短径を比較した。T群:L群:E群=11.5±1.32:16.6±1.41:10.6±0.22であり、T群に対しL群で有意に肥厚し(p<0.05)、L群に対しE群では有意に改善した(P<0.05)。③右室壁重量も比較し、具体的に右室壁重量/左室壁+心室中隔重量を測定した。T群:L群:E群=19.7±3.73:28.3±3.08:20.5±3.99であり、T群に対しL群は有意に増加したが(p=0.002)、E群では有意に改善した(P=0.013)。④末梢肺動脈壁肥厚は、肺動脈外径に対する動脈壁の割合(%)を測定した。T群:L群:E群=13.2±6.47:30.7±8.27:13.9±1.89とL群はT群に対し有意に増加し(P=0.006)、E群はL群に対し有意に改善した(P=0.01)。⑤肺動脈密度は、顕微鏡検査1視野で肺動脈個数を計測した。T群:L群:E群=1.23±0.28:1.08±0.20:1.25±0.40であり各群に有意差は認めなかった。今後は、肺気腫モデルに応用すると共に大動物による検証を継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)