2012 Fiscal Year Annual Research Report
PET-MRIを用いた、びまん性脳損傷が脳循環代謝にあたえる影響に関する研究
Project/Area Number |
22591585
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤中 俊之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00359845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00201046)
畑澤 順 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70198745)
中村 元 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80533794)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | びまん性脳損傷 / 18fluorodeoxyglucose / PET-MRI |
Research Abstract |
目的:ラットびまん性脳損傷モデルを用い、外傷直後から7日後までの急性期における脳の糖代謝の変化を、18Fluorodeoxyglucose(18FDG)によるPET画像で評価した。 方法:ラットを、頭皮を切開して頭蓋骨上においた金属板に外力を加える「外傷群」、および皮膚切開と閉鎖は行うが外力は加えない「sham手術群」の2群に分類した。外傷は、500gの重りを120cmの高さから金属板上に自由落下させることによって作成した。外傷/sham手術操作の前日(pre)、外傷/sham手術操作後3時間後(day0)、操作1日後(day1)、4日後(day4)、7日後(day7)の合計5点において、ラットに18FDGを投与し、PET-MRI装置で撮影して各群間でラットの全脳糖代謝がどのように変化するかを調べた。 結果:2012年3月までに、外傷群12例、sham手術群8例からPET-MRI画像を収集した。ラット脳の冠状断面のうち4スライスを、PETの空間分解能(2.2mm)を考慮して選択し、そのスライス上の脳全体に関心領域を設定した。関心領域内のFDG集積を、SUV;standard uptake valueを用いて半定量的に評価した。外傷群とsham手術群で、day0、1、4、7それぞれにおけるSUV値を比較したところ、day1において外傷群でSUV値、すなわち脳の糖代謝がやや低い傾向にあったが、2群間で統計的に有意な差はなかった。 評価:外傷により、外傷直後から脳の活動低下による糖代謝低下を予想していたが、収集されたデータでは統計的に有意な差がなかった。外傷群で、組織学的にびまん性脳損傷が作成されたかどうかを特殊染色で検索中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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