2012 Fiscal Year Annual Research Report
グリオーマの予後を規定するマイクロRNAの同定と新たな治療戦略の構築
Project/Area Number |
22591610
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
篠山 隆司 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (10379399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 賢在 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20452493)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | グリオーマ / マイクロRNA / miR-183 |
Research Abstract |
マイクロRNAは腫瘍形成、悪性化に関与していることが報告されており、グリオーマにおいてもマイクロRNAのさまざまな異常が報告されている。悪性グリオーマにおけるマイクロRNAの発現異常を、マイクロアレイ解析にて解析したところ、miR-10b, miR-21, miR-183, miR-92b, miR-106bで発現が亢進していた。miR-183の機能を解析するため、microRNAのデータベースでターゲットの候補を検討したところ、IDH2(isocitrate dehydrogenase 2)があったため、miR-183 mimicをグリオーマ培養細胞に導入してIDH2 mRNA量をリアルタイムPCRで計測した。miR-183 mimicを導入したグリオーマ細胞は著明に(50%以下に)IDH2 mRNA量の低下をみとめた。また、iR-183 inhibitorを導入するとIDH2 mRNA量の増加を認めた。同様の結果はIDH2蛋白発現でも認められた。ルシフェラーゼアッセイを行うと、miR-183はIDH2 3'UTRの相補部分と直接結合してIDH抑制に関与していることが判明した。また、miR-183を導入するとHIF-1aの発現が亢進していることが確認できた。多数のグリオーマサンプルを用いてmiR-183の発現量を検討したところ、腫瘍周囲脳に比べてグリオーマ腫瘍組織ではmiR-183の発現が亢進しており、逆にIDH2の発現量は低下していた。また、HIF-1aの発現量は亢進していた。以上より、miR-183はグリオーマ組織では発現が亢進しており、IDH2の発現を抑制し、さらにHIF-1aの発現を亢進させている可能性が示唆され、治療のターゲットとなる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article]2013
Author(s)
Tanaka H, Sasayama T, Tanaka K, Nakamizo S, Nishihara M, Mizukawa K, Kohta M, Koyama J, Miyake S, Taniguchi M, Hosoda K, Kohmura E
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Journal Title
J Neurooncol
Volume: 111(3)
Pages: 273-83
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article]2013
Author(s)
Taniguchi M, Nishihara M, Sasayama T, Takahashi Y, Kohmura E
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Journal Title
Neuropathol Appl Neurobiol
Volume: 39(4)
Pages: 445-8
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article]2012
Author(s)
Sasayama T, Nakamizo S, Nishihara M, Kawamura A, Tanaka H, Mizukawa K, Miyake S, Taniguchi M, Hosoda K, Kohmura E
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Journal Title
Neuro Oncol
Volume: 14(3)
Pages: 368-80
DOI
Peer Reviewed
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