2011 Fiscal Year Annual Research Report
ロボットシステムを用いた足関節-距骨下関節複合体の生体力学的研究
Project/Area Number |
22591665
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
渡邉 耕太 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50404629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 英則 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10468085)
鈴木 大輔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40372817)
内山 英一 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (70221108)
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Keywords | バイオメカニクス / 整形外科 |
Research Abstract |
本研究はロボット工学を応用した三次元力学試験機により、未固定凍結人体標本を用いた足関節・距骨下関節複合体の安定性を解明することを目的とした研究である。膝関節においては既に本試験機を用いた研究が各国で進んでおり、靭帯の機能・役割や、靭帯再建術後の効果や術式間の比較がなされ、多くの成果が得られている。しかし、足関節への応用はまだ限られている。我々が計画している足関節・距骨下関節複合体は膝関節とは解剖学的な違いがあることから、これを応用することの検証と機器の整備が必要であった。この点にかなりの労力と時間を要した。平成23年度は、このロボットシステムの開発者(研究連携者:首都大学、藤江裕道教授)や現在実際に稼働させている首都大学や工学院大学の研究者と連携し、試験機の整備、操作の習得、予備実験を行った。東京の大学研究室を訪問、また本学に来ていただくなど、深い連携をとることが出来た。 その結果、足関節-距骨下関節複合体に本システムの適用が可能となる段階に達した。実験標本数の増加が必要ではあるが、今後のデータ解析と学会発表、論文作成につながる成果を得た。 本研究ではより生理的な条件下での結果が期待できるので、靱帯損傷のより正確な診断、現在の手術方法の評価、新しい手術治療の開発に寄与するデータが得られるだろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ロボットシステムの構造や操作を理解・習得することに予想以上に時間を要した。それに伴い、ロボットシステムを本学に搬入する時期がずれ込んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験を迅速に行い、本格的な実験とデータの解析に移る。 その結果を学会で発表し広く意見を聞き、討論を行う。 最終的に論文として、学術雑誌に投稿する。
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Research Products
(5 results)