2012 Fiscal Year Annual Research Report
非対称性ジメチルアルギニンが脳血管反応性へ及ぼす影響と術後早期高次脳機能障害
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22591734
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
石田 和慶 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80314813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 敦生 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50379971)
松本 美志也 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60243664)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非対称性ジメチルアルギニン / L-arginine / off-pump CABG / 脳血管炭酸ガス反応性 / 術後高次脳機能障害 |
Research Abstract |
人工心肺を用いない冠動脈バイパス術(off-pump)40例で血中非対称性アルギニン(ADMA)、L-Arginine /ADMA比を測定評価し、術中脳血管炭酸ガス反応性(CO2R)および術後高次脳機能障害(POCD)との関連を検討した。対象と方法:プロポフォールで全身麻酔を導入後、イソフルランとフェンタニルで麻酔を維持した。経頭蓋ドプラで中大脳動脈血流速度(VMCA)を測定しPaCO2を増加させ、CO2Rの評価(絶対的CO2R = △VMCA /△PaCO2、相対的 CO2R (%) = 絶対的 CO2R / hypocapnia VMCA)を行い、ADMA 、L-Arginine /ADMA比を測定評価し関連を検討した。次にADMA 、L-Arginine /ADEM比やCO2RとPOCD(手術前、後7-12日に5つの神経心理学検査、Mini-mental state examination、Digit symbol test、Digit span test、Trail Making test B、かなひろいテストで2検査以上で術前の値の20%以上のスコアの低下を生じた症例)との関連を検討した。最終の検討は23年度の60例と合わせて100例で行った。 結果:ADMA0.65(0.5-0.9)μmol/L、L-Arginine / ADMA117 (63-142)とCO2Rの相関関係は明確でなかった。POCDは12%に発生し、POCDを生じた症例のADMAは高い傾向にありL-Arginine / ADMAも低い傾向にあった。またPOCD症例では相対的CO2Rは非障害症例に比べ低下していた(3% vs 5%)。 結論:off-pump症例においてはADMAは直接CO2Rを障害する可能性は低いが、CO2Rの障害はPOCD発生へ関連することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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