2012 Fiscal Year Annual Research Report
ラット疼痛モデルにおける新規化合物DHLHZNの有用性の検討
Project/Area Number |
22591739
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
竹島 直純 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40305058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 純司 大分大学, 医学部, 助教 (50537107)
奥田 健太郎 大分大学, 医学部, 講師 (60284808)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 抗酸化物質 / 亜急性疼痛 / 鎮痛効果 / αリポ酸 / フリーラジカル |
Research Abstract |
最近、抗酸化物質がフリーラジカルの除去を促進させることにより、疼痛を抑制する可能性が指摘され始めている。疼痛モデルで使用されているFCA(Freund’s complete adjuvant:フロイント完全アジュバント)をラットの足底に投与し亜急性疼痛モデルを作成後、抗酸化物質であるαリポ酸誘導体の新規化合物であるヒスチジンジチオオクタナミドNa/亜鉛(DHLHZN)を投与し、その有効性を検討することを目的として、継続して研究を行なった。昨年度と同様にSD系雄性ラット(体重250-300g)を用いて、セボフルレン吸入麻酔下にFCAを足底に投与することで亜急性疼痛モデルを作成した。今までの研究によりDHLHZNを1日2回皮下投与し、副作用が少なく安全であること、またDHLHZNを1日2回皮下投与し、連日プランターテストによる痛みの評価を行うことで鎮痛作用があることを見出すことに成功している。更にそのメカニズムとして、足底組織中の炎症細胞の浸潤や好中球の浸潤がDHLHZN投与により有意に抑制されることが示唆され、抗酸化能をもつ薬剤投与により炎症細胞浸潤抑制効果を介した鎮痛作用の経路があることが証明された。本年度は以上の結果を踏まえ、臨床応用を目指す観点からDHLHZNを亜急性疼痛モデル作成と同時に投与せず、後投与における有効性の有無について検討を行った。セボフルレン吸入麻酔下に、FCAをラットの足底に0.15ml投与して亜急性疼痛モデルを作成し、1日後より生理食塩水とDHLHZNを1日2回皮下注射し、FCA投与後より、連日プランターテストによる痛みの評価を行い、本薬剤が後投与で鎮痛効果を有するか否かについて様々な角度から検討を行ったが、DHLHZNの後投与による鎮痛効果を明らかにする事はできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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