2010 Fiscal Year Annual Research Report
β2受容体遺伝子多型が女性骨盤底機能障害患者の骨盤底筋収縮に及ぼす影響
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22591795
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
宍戸 啓一 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30285035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 啓 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90347211)
野宮 正範 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00398348)
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Keywords | β2受容体 / 遺伝子多型 / 女性骨盤底 / 骨盤底筋 |
Research Abstract |
1平成22年度は、膣内触覚アレイセンサーによる圧力測定、経会陰超音波画像測定を同時に行えるシステムを開発した。本システムは、(1)圧力シートを用いた部分的な圧力を測定するための装置を備える。使用する圧力シートはアクティブエリアに加えられた力の増加に伴って、電気的抵抗値が減少する特性があり、このため、ダイナミックな測定ができ、且つ安定的な結果が得られるのが特徴である。センサーは、秒間10~100msでサンプリング可能であり、1000万回以上の繰り返し加圧が可能。力の感知範囲:1N~>100N、圧力感知範囲:0.1Kg/cm^2~>10Kg/cm^2温度範囲:-30℃~+70℃。(2)また、圧力とともに測定したエコー画像を運動解析ソフトにより解析することができる。解析ソフトはDITECT社製DIPP-Motion Proを用い、エコーより取り込んだ画像(BMP、JPG、TIFF、GIF、AVI形式)上の膀胱頸部、Ano-rectal angleの2点の動きを自動追尾し、恥骨結合の動きを利用して体動によるぶれの補正を行うことができる。 このシステムにより、腹圧上昇時や骨盤底収縮時の膣管全長に亘る圧力分布とその計時的変化、およびその周囲組織の位置関係と運動を同時に計測することが可能になった。次年度はこのシステムを用い、実際の女性骨盤底機能障害患者の骨盤底筋収縮力を測定する予定である。 2また、β2受容体の遺伝子多型測定については、末梢血からのDNA抽出、プライマー作成、制限酵素の選択を行い、予備実験を施行した。
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