2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591909
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安達 一雄 九州大学, 大学病院, 助教 (90380386)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤津橋 基広 九州大学, 大学病院, 助教 (20315203)
梅崎 俊郎 九州大学, 大学病院, 講師 (80223600)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 喉頭粘膜感覚 / 中枢投射 / 脳磁図(MEG) / 再現性 |
Research Abstract |
喉頭粘膜感覚の求心性入力は、一般内臓性入力であり延髄の孤束核に終止するが、その中枢投射については分かっていない。過去に咽頭粘膜刺激を行った研究においては、Penfieldらの体性感覚地図に一致する中心後回外側下部に中枢投射が見られたと報告されているが、喉頭粘膜刺激を行って検討した報告はなく、Penfieldらの原著においても咽頭感覚と喉頭感覚の局在は区別されていない。このような喉頭の感覚低下を生じる病態として、延髄の嚥下中枢とその上位の皮質延髄路を損傷するような脳卒中が重要である。現在までにもさまざまな検討が行われているが、喉頭感覚の客観的な評価は困難であった。近年、時間/空間分解能が高い脳磁図(MEG)による研究がすすみ、口腔咽頭の感覚の評価が国内外で少しずつ始まっている。このMEGは感覚刺激時の脳磁気信号を客観的に評価するうえでもっともすぐれた検査方法であり、本研究によって喉頭の感覚の定量的評価方法を確立するための足掛かりをつけることが可能である。 今年度は脳磁図を用いて喉頭粘膜感覚刺激時の脳活動の特徴と再現性について、12名の健常被験者で検討した。データの解析には最小ノルム法(minimum norm estimate:MNE)を用いた。体動によるアーチファクトの大きかった2名を除いた10名において喉頭粘膜の感覚刺激に誘発される脳活動が左半球において再現性をもって記録され、刺激後100 ms前後(M100)に頂点を認めた。M100は左半球の中心溝外側下部に推定される傾向を認めた。以上より、アーチファクトを抑える工夫が全例に必要であったが、今回の方法を用いることで喉頭粘膜のsomatotopyについて一定の知見が得られた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|