2012 Fiscal Year Annual Research Report
ベックウィズウィードマン症候群および腎芽腫の刷り込み現象:その化学調節研究
Project/Area Number |
22591986
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
越永 從道 日本大学, 医学部, 教授 (70205376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉藤 公信 日本大学, 医学部, 助教 (10328750)
大橋 研介 日本大学, 医学部, 助手 (10526065)
藤原 恭子 日本大学, 医学部, 助教 (40595708)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小児外科 / 小児固形腫瘍 / インプリンティング遺伝子 / PIポリアミド / ベックウィズウィードマン症候群 / 腎芽腫 |
Research Abstract |
1.KCNQ1OT1(LIT1)の発現抑制によるPIポリアミドの腫瘍細胞株への抗腫瘍効果の検討 既に我々はPIポリアミド2種類を設計・合成し、LIT1プロモーター領域が脱メチル化状態であるヒトBWS線維芽細胞株に対して、LIT1の発現を抑制することを確認している。今回、LIT1の発現抑制による抗腫瘍効果の検討のためLIT1プロモーター領域が脱メチル化状態であると考えられるヒト腎芽腫細胞株G401に対してPIポリアミド2種類をそれぞれ1μMずつ投与した。その結果、WST-8法にてG401で約60~70%の腫瘍細胞増殖抑制効果を認めた。またG401においてreal time RT-PCR法にてLIT1遺伝子の発現抑制も確認できた。 2. LIT1発現抑制によるKIP2発現の検討 LIT1の相対的過剰発現により発現抑制されている周辺遺伝子のうちの1つであるKIP2は腫瘍抑制遺伝子であると報告されている。PIポリアミド投与により腫瘍増殖抑制効果を認めたG401を用いて、Western Blotting法にてPIポリアミド非投与群と比較して投与群にKIP2蛋白の発現増強を認めた。また、KIP2蛋白はミトコンドリア経路アポトーシスを促進することが報告されており、AnnexinVとPropidium Iodideを用いて染色してFACSにて解析したところ、PIポリアミド投与群でのアポトーシス亢進を認めた。 我々は、LIT1プロモーター領域が脱メチル化している腎芽腫細胞株G401に対してLIT1プロモーター領域に結合し発現抑制するPIポリアミドを開発した。それを用いることでLIT1の発現抑制およびKIP2蛋白の発現増強によりアポトーシスを誘導し腫瘍細胞増殖抑制効果をin vitroの系で確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)