2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病における細胞内グルココルチコイド活性化酵素11β-HSD1の役割の解明
Project/Area Number |
22592105
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
澤井 宏文 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40298823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益崎 裕章 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00291899)
能登原 靖宏 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (10548324)
居波 薫 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (40548327)
堂前 尚親 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (60115889)
長野 豊 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (80228048)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 歯周病 / メタボリックシンドローム / グルココルチコイド / 11β-HSD1 |
Research Abstract |
メタボリックシンドロームにおいて脂肪組織における細胞内グルココルチコイド活性化酵素11β-HSD1の活性化が重要な役割を担うことが近年明らかになってきた。メタボリックシンドロームは脂肪組織の慢性炎症状態と考えられており、他の組織の慢性炎症状態における11β-HSD1の関与も報告されてきている。本研究は、歯周組織の慢性炎症状態である歯周病における新たな治療ターゲットとして11β-HSD1の役割について解明し、メタボリックシンドロームの新規治療薬として期待されている11β-HSD1阻害剤による歯周病治療の可能性を探究することを目的として行った。 研究方法としては、健常人および歯周病患者から歯周組織を採取し、11β-HSD1の発現についての比較検討を行った。健常人の歯周組織は矯正治療のために抜歯する際に付随して取れる歯周組織を利用し、歯周病患者の歯周組織は歯周病治療のために切除された歯周組織を利用した。11β-HSD1の発現の検討には、RT-PCR法による11β-HSD1 mRNA発現量の測定を行った。その結果、歯周病患者の歯肉組織においては健常者の歯肉組織に比して11β-HSD1の発現が有意に亢進していることを見出した。また、歯周ポケットの深さと11β-HSD1遺伝子発現との間には有意な正の相関関係が認められた。これらの結果より、11β-HSD1遺伝子発現亢進が歯周病発症に関与する可能性が示唆された(平成24年秋季日本歯周病学会、アメリカ歯周病学会にて発表)。今後は、歯周病における11β-HSD1の役割をさらに明らかにし、メタボリックシンドロームの新規治療薬として期待されている11β-HSD1阻害剤を歯周病治療に応用するために、歯周病モデル実験動物を用いて11β-HSD1阻害剤の歯周病に対する効果を検討して行きたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)