2012 Fiscal Year Annual Research Report
局所作用型ホルモンCNPによる新しい顎堤吸収抑制法の基礎的検討
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22592139
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡山 啓昌 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (30436092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30178644)
清水 良央 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30302152)
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (50292222)
工藤 忠明 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50431606)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 骨 / ホルモン |
Research Abstract |
平成24年度は、CNPの生体内骨形成効果を評価するために行った動物実験の組織学的な検討を行った。平成23年度で確認したように移植後8週までの比較的短期的な観察において、対照群であるCNPを含有しないハイドロキシアパタイトとの比較を行った。CNPを含むハイドロキシアパタイトの周囲の組織は、CNPを含まないハイドロキシアパタイトに比べ、病理組織学的に、初期では細胞密度が高く、時間経過とともに線維化が強くみられる傾向をしめした。またハイドロキシアパタイト周囲の細胞は、TRAP陽性破骨細胞様細胞の他にマクロファージと思われる細胞もCNPを含まないハイドロキシアパタイト周囲よりも高密度にみられた。アルカリフォスファターゼ(ALP)活性について、組織科学染色を施し観察した。欠損部辺縁の新生骨縁には、ALP陽性がみられたが、CNP含有および非含有のハイドロキシアパタイト周囲に明らかな反応はみられなかった。骨形成についても同様で、ハイドロキシアパタイト周囲における新生骨の有無および接合に差はみられなかった。CNPの拡散状況については判然としないが、周囲に細胞を誘導することが明らかになった。エラスティカマッソン染色で、ハイドロキシアパタイト周囲の線維化について、比較的早期に特に欠損辺縁において線維化がみられたが、8週では明らかな違いはみられなかった。CNPは骨伸長促進作用をもつといわれ、軟骨性骨発生の四肢骨などでその効果が確認されている。これらの結果は、CNPの徐放拡散を確認する必要性があるが、膜性骨発生の頭蓋冠では骨形成を積極的に誘導するものではない可能性も示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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