2011 Fiscal Year Annual Research Report
口腔習癖と精神的ストレスの関連性における生活習慣リズムの関与
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22592152
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安部倉 仁 広島大学, 病院, 講師 (30159454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞森 紳丞 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (40187167)
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Keywords | 口腔習癖 / 精神的ストレス / ポータブル筋電計 / ブラキシズム |
Research Abstract |
ポータブル筋電計で測定する睡眠時顎筋活動を客観的な指標として,質問紙法による睡眠時ブラキシズム(SB : Sleep bruxism)の評価項目およびブラキシズム習癖指数の妥当性を明らかにすることを目的とした.広島大学歯学部学生37名(男性21名;平均年齢22.9歳,女性16名;平均年齢23.6歳)を研究対象者とした.SBに関する質問に対して"あてはまる","ややあてはまる","あまりあてはまらない","あてはまらない"の4段階で回答させ,それぞれに3,2,1および0の点数を与え,これらの合計をブラキシズム習癖指数とした.睡眠時顎筋活動をポータブル筋電計(Actiwave EMG : CamNtech, Ltd.)を用いて2夜記録した.最大噛みしめ(Maximum Voluntary Contraction : MVC)を100%MVCとして,睡眠1時間あたりの10%MVC以上,20%MVC以上,30%MVC以上,40%MVC以上,50%MVC以上,60%MVC以上,70%MVC以上,80%MVC以上,90%MVC以上および100%MVC以上のそれぞれの筋活動持続時間(Duration)を求めた.SBの質問項目およびブラキシズム習癖指数とDurationの関連を検討するため,スピアマンの順位相関係数を求めた.尚,統計学的判定は危険率5%とした. SBの質問項目と各水準(%WVC)以上のDurationの相関係数(R)は0.14~0.47の値を示した.ブラキシズム習癖指数と各水準(%MVC)以上のDurationの相関係数(R)は0.33~0.40の値を示し,いずれも有意な正の相関を示した(p<0.05).以上の結果から,ブラキシズム習癖指数とDurationは関連しており,質問紙法に妥当性があることが示された.この結果は質問紙法がブラキシズムの客観的評価に応用可能であることを示唆している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、睡眠時ブラキシズムなどの口腔習癖の評価の妥当性と信頼性の検討については、当初予定していたように、平成22年度に小型携帯生体情報測定装置(ポータブル筋電計)を用いて睡眠時ブラキシズムの客観的な評価が可能であることが判明し、さらに、本年度はこの小型携帯生体情報測定装置を用いて質問紙法の妥当性を検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、個々のストレス対処法、睡眠覚醒リズムなど生活習慣や睡眠段階などを考慮し、口腔習癖の保有状況と精神的ストレスの関連性について明らかにする。 日常生活に関するデータは生活習慣に関する既存の質問紙法、腕時計型睡眠センサーによる睡眠段階の記録を用いる。口腔習癖は携帯筋電計と質問紙法によるデータを利用する。これらの日常生活習慣のデータと口腔習癖の関連性を検討する。質問紙法から得られた心理テストのデータから、ストレス源の量とストレス認知、ストレス対処法などストレスに対する関連データを得る。また、客観性を高めるため、ストレスと関係する携帯心電計による自律神経活動(心拍リズム解析)の記録を採取し、また、唾液中のコルチゾール、クロモグラニンA濃度を測定する。
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