2012 Fiscal Year Annual Research Report
口腔習癖と精神的ストレスの関連性における生活習慣リズムの関与
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22592152
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安部倉 仁 広島大学, 病院, 講師 (30159454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞森 紳丞 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (40187167)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / ストレス / TMD / 携帯筋電計 |
Research Abstract |
Sleep Bruxism(以下SB)および情動ストレスはTemporomandibular Disorders(以下 TMD)の重要な因子であり,SBと情動ストレス間にも関連があることが報告されている1).しかしながら,客観的に評価したSBおよび情動ストレスがTMDの3大症状に及ぼす影響やTMD自覚症状の疼痛が開口障害などを起こすことなど,症状間の因果関係の詳細は未だ不明である.さらに,SBや情動ストレスは同時に存在し,複雑な過程を経てTMDの要因になるにもかかわらず2),客観的に評価したSBや情動ストレスがそれぞれTMDに及ぼす直接効果はわかっていない.本研究の目的は,超小型携帯筋電計により客観的に評価した夜間睡眠時の顎筋活動,心理テストにより評価した情動ストレス,顎の疼痛および疲労,顎運動障害および開口障害,顎関節雑音などのTMD自覚症状などをパラメータとして数値化し,回帰分析を応用したパス解析を行い,夜間睡眠時の顎筋活動,情動ストレスおよびTMD自覚症状の因果関係を明らかにすることである. βはJSACL重圧感からDurationへ向かって0.36,Durationから顎疼痛・疲労指数へ向かって0.34,顎疼痛・疲労指数から顎運動・開口障害指数へ向かって0.45であり,これらの仮定した因果関係に対して統計学的に有意な値を示した.その他の仮定した因果関係に有意なβを認めなかった. 以上の結果より,情動ストレスはSBを含む夜間睡眠時の顎筋活動を増加し,増加した顎筋活動は,顎の疼痛と疲労のTMD自覚症状を起こし,顎の疼痛と疲労は顎運動障害および開口障害の原因になることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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