2011 Fiscal Year Annual Research Report
グラスファイバーで補強したレジンブリッジの最適設計
Project/Area Number |
22592168
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
五味 治徳 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (00235003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 明一 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (60440054)
横山 大一郎 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (40434146)
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Keywords | 歯学 / ファイバー / レジンブリッジ |
Research Abstract |
本研究の目的は、前歯部に適用できる前装用を含む審美性に優れたレジンと数種のファイバーを使用して、最適な材料を得ること。さらに、その臨床応用に際して、最適なデザインを確立することである。 平成23年度は、最適なレジンとファイバーの組合せを確立するために前歯部用レジンとファイバーの組合せにおいて、各試料に曲げ荷重を加えた結果、すべてのレジンの曲げ強度はレジン単体に比較してファイバーで補強することにより有意に大きくなった。という前年度の研究成果を5月に韓国ソウルで開催されたThe International Dental Materials Congress 2011にてポスター発表した。 さらに、臨床応用に際して、各レジンとファイバーについて臨床応用に際して、前歯部ブリッジの最適なデザインを確立することを目的として有限要素法を用いた構造解析による検討を行うための研究を行っている。これらを明らかにすることにより、現在前歯部に応用されている歯冠用硬質レジンのメタルフリーブリッジ応用が期待できる。また、金属を使用することにより金属アレルギーや歯周組織に対する悪影響も危惧されていること、日本歯科医師会では価格が安定しないパラジウム合金に代わる歯科材料を探すため、安全で価格的にも安定した材料を探索していた経緯もあることからメタルフリーの補綴修復が必要不可欠になっている。さらに、レジンの一番の特徴は、セラミックスほど硬くないため天然歯を咬耗させないことにあるが、従来の靭性の低さや耐磨耗性を改良したハイブリッド型のレジンにより、大臼歯クラウンへの応用も可能となり、審美を要求する患者や金属アレルギー患者への対応が可能となってくる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前歯部ブリッジの有限要素法による構造解析を行うためのFEMモデル製作と解析設定において、当初の計画より手間取ってしまったため、やや遅れていると自己判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画は当初の予定通り、グラスファイバーで補強した前歯部3ユニットのレジンブリッジの最適デザインを確立するため、有限要素法による構造解析を行い、研究結果を学会発表、論文化していきたいが、まだ最終結果がでていないため、発表時期が問題かもしれない。なるべく早く考察することで対応していきたい。
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Research Products
(1 results)