2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規アポトーシス制御因子GRIMー19の発現制御機構の解析
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22592244
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
森 一将 明海大学, 歯学部, 講師 (80372902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 喜弘 明海大学, 歯学部, 教授 (50194311)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | GRIM19 |
Research Abstract |
GRIM-19 (the Genes-associated with Retinoid-Interferon induced Mortality)は,インターフェロンβ (IFNβ)とレチノイン酸(RA) の共刺激により誘導される分子量19 kDaのアポトーシス実行因子である.GRIM-19は,EGFなどの成長因子のシグナル伝達に関与する転写因子STAT3 と結合し,STAT3依存性の遺伝子発現を抑制することにより癌細胞の増殖を抑制し,アポトーシスを誘導する. これまでに、以下の知見が得られた。①口腔扁平上皮癌細胞におけるGRIM-19のタンパク質レベルを検討した結果、HSC-2細胞ではIFNβ およびRAによる共刺激でGRIM-19の発現は誘導されなかったが,Ca9-22細胞ではGRIM-19の発現が誘導された。②GRIM-19のmRNA発現をリアルタイムPCRにて検討した結果、どちらの細胞においても構成的なGRIM-19の発現は認められたが、IFNβ,RAによる共刺激による発現誘導は認められなかった。③IFNβ誘導性遺伝子であるCXCL11、TRAIL の発現は認められたことから、IFNβのシグナル伝達経路に異常は認められなかった。これらの結果は、GRIM-19 の発現制御が遺伝子の転写レベルでなく、タンパク質レベルで制御されている可能性を示唆している。そこで、口腔扁平上皮癌細胞における IFNβと RA 刺激によるGRIM-19 のタンパク質レベルでの発現制御機構を明らかにするため、特にタンパク質の合成系、分解系に焦点を置き、現在プロテアソーム阻害剤であるLactacystinおよびユビキチン活性化酵素(E1)阻害薬(UBEI-41)を用いてGRIM-19の発現に及ぼす影響について検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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