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2010 Fiscal Year Annual Research Report

慢性口腔顔面痛モデルを用いた、片頭痛発症の誘発因子としての三叉神経系感作の解明

Research Project

Project/Area Number 22592257
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

森本 佳成  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00264870)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丹羽 均  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30218250)
工藤 千穂  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (20533110)
Keywords片頭痛 / Cortical Spreading Depression / 三叉神経系 / 慢性痛 / 脳・神経
Research Abstract

片頭痛は人口の10%近くが罹息する疾患であり、発作の際には日常生活の継続が困難なほどの拍動性頭痛が起こり、悪心・嘔吐などを伴うこともある。また、発作中には歯痛や顔面痛を伴うことがあるため、患者が歯科を受診する場合も多い。片頭痛との合併疾患に関する疫学調査の結果、顎関節症(TMD)患者の約3割が片頭痛を合併し、また、片頭痛患者の多くは発作の前兆として、頭部から上肢にかけてのアロディニアを伴うこともあるという。片頭痛の発生機序にはCortical Spreading Depression (CSD、大脳皮質内拡延性抑制)が大きく関わっているといわれており、このCSDは三叉神経脊髄路核を活性化するととが分かっている。これらのことより、口腔顔面痛の痛みの一次中継核である三叉神経脊髄路核の痛みによる感作が、片頭痛の発生に多いに関与しているものと推測される。そこで、本研究の目的は、CSD動物モデルを用いて、三叉神経領域に慢性痛を与えた場合のCSDの変化を検討することで、片頭痛発症機序および増悪因子としての三叉神経系感作の影響を明らかにすることである。
今年度は、CSDラットモデルの確立と慢性口腔顔面痛ラットモデルとして眼窩下神経結紮モデル(神経障害性疼痛モデル)の確立を行った。また、CSD測定装置とCSD発生に伴う脳血流変化測定装置のセットアップを行った。現在、眼窩下神経結紮ラットのアロディニア発症をvon Freyテストで確認し、CSD発生頻度、伝播速度、脳血流変化の検討を行うところである。

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Published: 2012-07-19  

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