2012 Fiscal Year Annual Research Report
超音波診断装置を用いた4次元舌運動モデルに基づく視覚的構音訓練法の開発
Project/Area Number |
22592263
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山下 夕香里 昭和大学, 歯学部, 普通研究生 (50260906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 紀美江 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (20210114)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 教授 (40197140)
武井 良子 昭和大学, 歯学部, 普通研究生 (40534764)
向井 信彦 東京都市大学, 工学部, 教授 (20350233)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 構音障害 / 超音波診断装置 / リハビリテーション / 舌運動 |
Research Abstract |
研究成果:1.撮像した超音波画像の再現性を向上させるために、独自に頭部固定装置を開発した。頭部正中部に額を押し当てて固定する方法に改良した。 2.健常人30例の母音構音時の舌運動を明らかにするために、超音波診断装置を用いて発音時の舌の形態および舌の最高部の位置を3次元的に評価した。舌形態は、口蓋側へ高いドームを形成するConvex型、平らな舌を示すFlat型、舌の正中に深い溝を形成するGroove型、およびそれぞれの中間型のFlat-Convex型、Flat-Groove型に分類した。その結果、①C型は、いずれの被検者にもみられなかった。② 健常人では一定の傾向が示されたが、その中にも舌運動の多様性が認められた。 3.広範な舌切除を伴う舌亜全摘出症例の構音時の舌運動の経時変化を超音波画像により評価した。その結果、舌超音波検査では,術後2年5か月時に比べ5年4か月時は再建舌の縮小がみられたが,残存舌と連動した上前方への運動量の増加傾向がみられた。このことから、舌がん術後症例では、術後経過に伴い再建舌の縮小がみられるものの,代償的に舌後方部の運動量が増加し,正常に近い構音機能が獲得されることが明らかとなった。このことから、術後に行う言語のリハビリテーションの有用性が示唆された。 4.超音波画像から舌の形状の一部分を自動で抽出し、抽出された舌表面上の制御点を自動で選択し、選択された制御点を用いてNon-Uniform Rational B-Spline曲線を生成して舌表面を3次元化した。さらに3次元化された舌の形状を時系列に変形することで舌表面の動画化を行った。この結果、画像の入力から3次元化までの過程を自動化することができたが、滑らかな舌形状を構築するためには、舌の表面の精度の向上が今後の課題と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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