2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592291
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 大子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00295271)
岩崎 智憲 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10264433)
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30200645)
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 捕食 / 歯列咬合 / 乳幼児 / 口腔機能 |
Research Abstract |
捕食は食物を口腔内に取り込むまでの動作でありその後に咀嚼が行われる。従って、両者には密接な関係がある。一方、咀嚼運動は咬合状態により特徴的に変化する。このように考えると「捕食動作 ⇔ 咀嚼運動 ⇔ 咬合状態」の可能性がある。そこで、仮説1:捕食動作から咀嚼運動は推察できる、仮説2:咬合状態から捕食動作は推察できる という2つの仮説を立てた。 本研究申請後に、研究代表者は転勤することとなったため、前職施設の既存設備を使用することができなくなったため、研究遂行が申請時の一部に留まった。特に小児の被験者については、小児患者およびその保護者との信頼関係や「慣れ」がないと研究に参加して頂けないことから、対象群として成人における捕食・咀嚼について「一食」の中での変化の観察を行った。被験者は成人女性20名とした。体躯・手・頭部・下顎・口唇周囲の運動計測を行うとともに、その間の被験食品の減少量、タイミング、咀嚼サイクル等について検討した。その結果、「いただきます」直後では、1)1回の捕食量が多く、2)捕食間時間が短く、従って、3)時間当たりの嚥下量が多く、その期間はおよそ初期の5口までである、ことが明らかとなった。動作としては、頭部の後屈運動は開口量の大きな初期に著しかったが、食が進むにつれ開口時にすでに頭部の後屈位置に近い位置に頭部が固定されていた。また、これらの所見では個人内変動が個人間変動より小さい傾向が認められたことから、小児の捕食でもある一定の捕食スタイルの確立が進むことが想定されることから、その際の口唇・舌・咀嚼筋等が合目的に個人内変動が少ない運動として定着することが推察されるため、捕食が歯列咬合に影響を与えることが示唆されるものと思われる。本研究については、今後も引き続き継続する所存である。これらの研究結果については、今後、学会および紙上発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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