2012 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病関連歯周炎の病態指標としての歯肉溝滲出液中オステオポンチンの意義と有用性
Project/Area Number |
22592314
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
堀部 ますみ 徳島大学, 大学病院, 助教 (50346615)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 俊彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10127847)
稲垣 裕司 徳島大学, 大学病院, 助教 (50380019)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 糖尿病 / 歯周炎 / 歯肉溝滲出液 / 骨代謝マーカー |
Research Abstract |
本年度は、平成22年度の研究実績の報告として第137回日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会にて「糖尿病ラットの実験的歯周炎における歯周組織破壊とオステオポンチンの局在」の学会発表を行い、実験的歯周炎の局所にオステオポンチンの局在が有意に高く認められることを報告した。 また、糖尿病関連歯周炎患者の歯肉溝滲出液中のOPNの測定および局所・全身指標について検討すると同時に、その他の骨代謝マーカーとしてI型コラーゲン-C-テロペプチド(ICTP)の測定を行うことによって、糖尿病関連歯周炎における骨代謝マーカーの意義と病態指標としての可能性を追求した。 その結果、炎症の強い歯周ポケットからの歯肉溝滲出液において、ICTP蛋白の検出を確認できた。その後、炎症の強い部位でのサンプル採取が必要と思われたが、条件にあう病態を示す被験者が現れず、今回は1サンプルの検出に留まった。今後、継続して検出の分析を行う必要があると思われた。 OPNについては、前年度に引き続き、サンプルの濃度や測定条件等を工夫し検出に努めたが、全ての症例において、OPNの発現を確認することはできなかった。そこで、骨代謝関連の分子に限定せずに、糖尿病の指標にも注目し、GCF中のレジスチンの存在と定量について、ウェスタンブロット分析とELISA分析を行い歯周病の臨床指標との関連について追求した。その結果、非糖尿病の歯周炎患者と糖尿病関連歯周炎患者のGCFからレジスチンを同定し、糖尿病関連歯周炎患者のGCFレジスチン量が非糖尿病の歯周炎患者のそれよりも増加している傾向が認められた。さらに、歯周病治療によってGCF中のレジスチン量が有意に減少することも確認された。以上より、糖尿病関連歯周炎のGCF中のバイオマーカーとして、レジスチンの有用性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)