2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592323
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
堂前 尚親 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (60115889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 雅俊 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (00067117)
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103085)
長野 豊 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (80228048)
宮前 雅見 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20298821)
三宅 達郎 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (40200141)
澤井 宏文 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40298823)
合田 征司 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70351476)
有城 久美子 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (20460769)
能登原 靖宏 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (10548324)
金田 一弘 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (90533886)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯周病 / 動脈硬化症 / 虚血性心疾患 / 11β-HSD1 |
Research Abstract |
歯周病は、糖尿病の合併症の1つとして、また、動脈硬化の危険因子として、全身疾患と密接に関連することが明らかにされている。成人における歯周病の罹患率は著しく高く、その予防や早期発見は歯周病のみならず動脈硬化の予防という観点からも重要である。歯周病は慢性炎症性疾患であるという点で動脈硬化と類似しており、我々はこの点に注目して歯周病と動脈硬化との関連性について解明を進めてきた。 近年、動脈硬化と関連するメタボリックシンドロームにおいて、脂肪組織における細胞内グルココルチコイド活性化酵素11β-HSD1の活性化が重要な役割を担うことが明らかになってきており、本年度は歯周病における11β-HSD1の関与について検討した。 研究方法としては、健常人および歯周病患者から歯周組織を採取し、11β-HSD1の発現についての比較検討を行った。健常人の歯周組織は矯正治療のために抜歯する際に付随して採取される歯周組織を利用し、歯周病患者の歯周組織は歯周病治療のために切除された歯周組織を利用した。11β-HSD1の発現の検討には、RT-PCR法による11β-HSD1 mRNA発現量の定量的測定を行った。 その結果、歯周病患者の歯肉組織においては、健常者の歯肉組織と比較して11β-HSD1の発現が有意に亢進していた。また、歯周ポケットの深さと11β-HSD1遺伝子発現量には有意な正の相関関係が認められた。これらの結果より、11β-HSD1遺伝子の発現亢進が歯周病発症に関与し、11β-HSD1がメタボリックシンドロームと歯周病に共通する因子として働く可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)