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2010 Fiscal Year Annual Research Report

口腔粘膜上皮細胞における癌関連遺伝子発現への口臭物質の影響

Research Project

Project/Area Number 22592349
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

村田 貴俊  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10313529)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八重垣 健  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (40166468)
佐藤 勉  日本歯科大学東京短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (60130671)
今井 敏夫  日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (90120617)
Keywords硫化水素 / 癌関連遺伝子 / 歯肉上皮細胞 / 歯肉癌細胞 / PHLDA1
Research Abstract

「上皮細胞への硫化水素曝露は癌関連遺伝子の発現に影響を及ぼす」という仮説を基に、歯肉癌細胞(Ca9-22細胞)、歯肉由来正常上皮細胞、および硫化水素を曝露したそれぞれの細胞からmRNAを抽出、differential display法をおこない遺伝子発現の差を比較した。
Ca9-22細胞と歯肉由来正常上皮細胞で発現量に差が認められるいくつかの癌関連遺伝子候補をクローニングし、real-time RT-PCRで遺伝子発現量の定量を行ったところ、硫化水素曝露Ca9-22細胞のPHLDA1遺伝子発現量が有意に上昇することを見出した。正常上皮細胞でも硫化水素曝露によりPHLDA1遺伝子発現量の上昇は認められたが、Ca9-22細胞侭どではなかった。
PHLDA1は当初、Fas経路でのT細胞アポトーシスの際に発現量の上昇が認められた遺伝子として報告されたが、現在ではFas経路のアポトーシスに直接関与していないことが明らかにされている。また、Ca9-22細胞において、硫化水素曝露によりFas経路を介さないアポトーシスが誘導されることが報告されている。一方、正常歯肉由来上皮細胞は硫化水素曝露によるアポトーシスが誘導されにくいという知見を得ている。以上のことは硫化水素曝露、PHLDA1発現、アポトーシスの関連を示唆する。アポトーシスと発癌は密接な関連を有することから、硫化水素曝露と発癌が関連する可能性がある。次年度は、研究実施計画に従いタンパク質レベルでの発現量の差を解析し、さらに研究を進める予定である。

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Published: 2012-07-19  

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