2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592359
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小山田 信子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40250807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 みや子 宮城大学, 看護学部, 教授 (20070766)
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Keywords | 看護教育 / 歴史 / 地方 / 明治期 |
Research Abstract |
【具体的内容】・ 研究代表者の公務中の怪我による入院治療,東日本大震災の影響により調査作業に支障をきたした。宮城県立図書館はガラス張り吹き抜けという構造上,利用者の安全確保の面から入館および資料使用の制限が長引いた。 ・宮城県の看護教育成立過程について,明治38年分までは概要を明らかにすることができた。日本赤十字社宮城県支部による養成所、宮城病院附属看護婦養成所および伝染病対策の速成看護婦養成について、修業年限、入学資格、履修科目等について史料を発掘し、比較検討を行った。上記の他私立の看護婦養成機関についても断片的情報が入手できた。 成果は日本看護歴史学会に投稿中で,現在査読を受けている段階である。 ・看護歴史学会に参加し,教育講演や研究者からのアドバイスから歴史的研究手法についての理解が深まった。研究仲間の情報を手掛かりに,今後の調査対象県についての計画をさらに検討した。 ・岩手県の看護教育に関する資料入手に取り掛かったところである。 岩手県については,宮城県の調査で用いた地方新聞からも日赤看護活動関連記録が発掘できている。日赤以外の看護教育の動きについても明らかにする必要があり,岩手県における看護教育の概略理解のための文献を収集し,整理解釈を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・研究代表者の公務中の事故による右擁骨粉砕骨折の手術治療(平成22年10月および平成23年8月)及びリハビリテーションのため、研究活動に制限があった。 ・平成23年3月の東日本大震災の影響で、図書館や公文書館など資料保管施設の利用に制限があった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者の異動により,会議しやすい環境になったため,史料入手に関しての方策が充実する可能性がある。 インターネットなどもさらに活用し,現地調査が要領良くできるよう工夫する。
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