2012 Fiscal Year Annual Research Report
腰痛発症リスク予見のための移動援助動作評価ツールの開発と実用化の検証
Project/Area Number |
22592372
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阿曽 洋子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80127175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊部 亜希 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80452431)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 腰痛発症リスク / 移動援助動作ツール / 上方移動 / 腰部負担 |
Research Abstract |
1.研究目的:平成23年度で開発した評価ツール(以下、TAMAツール)を用いて、移動援助時の筋骨格負担の実態態調査を行い、実用化を検証した。 2.研究方法 ①調査対象(以下「看護師」)は、大阪府内にある病床数300床のK病院の療養病棟2病棟に勤務する看護師。②調査項目は、看護師の身長、体重、年齢,勤務経験年数、所属病棟での勤務年数、および上方移動援助を行う時の援助環境の様子と腰部負担の程度。③分析方法は、得られた環境の整備得点と総合得点との間の相関関係を、Pearsonの積率相関係数を求めることで分析した。有意水準は5%とした。分析には統計ソフトJMP10.0.0 (SAS Institute, Japan)を使用した。④倫理的配慮:協力病院であるK病院の倫理委員会の承認を得て行った。調査対象者には事前に①研究参加・辞退の任意性、②データをID、数値で扱うこと、③使用した用紙の厳重保管について、等の内容が記載された文書が手渡され、説明を受けた者のうち研究者へ同意書の提出があった者のみ、研究に参加するという形式とした。 3.結果:分析対象となった187回の上方移動援助におけるTAMAツールの総合得点は、平均5.6±2.2点であり、環境の整備得点は平均2.3±1.2点であった。また、総合得点と環境の整備得点との間には、中程度の有意な正の相関がみられた(r=0.53,p<0.01)。これより、援助環境を整えることが看護師の腰部負担軽減に関係していることが分かった。電動ベッドやリフトなどの病院設備を充実させ、これらを利用して援助環境を整えることを看護師が意識することで、腰部負担の軽減につながることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)