2012 Fiscal Year Annual Research Report
施設高齢者の残尿及び尿失禁改善の為のリハビリテーションプログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
22592377
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
佐藤 和子 大分大学, 医学部, 客員研究員 (00196221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 美由紀 大分大学, 医学部, 助教 (20381080)
宮崎 伊久子 大分大学, 医学部, 講師 (30347041)
永松 いずみ 大分大学, 医学部, 助教 (50347019)
原田 千鶴 大分大学, 医学部, 教授 (80248971)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 排尿リハビリテーション / 排尿ケア / 施設高齢者 / 尿失禁 / 残尿量 / 睡眠・覚醒パターン / 活動量 |
Research Abstract |
【目的】尿失禁・残尿量の改善ために作成した排尿リハビリテーションプログラム(以下、リハプログラム)を洗練化し、施設高齢者に適用し評価する。併せて、リハプログラムのパンフレットを作成し、医療・介護施設に配布し評価する。 【方法】1.健常者5名を対象にリハプログラムを実施し、どの運動が排尿筋群に効果があるかを筋電図、三次元動作解析をもとに検討した。2.対象を回復病棟入院者に広げ、運動開始前、4週間後、8週間後に以下のデータを収集し、リハプログラムの効果を評価した。1)残尿量を超音波膀胱容量測定器で連続3日間測定 2) 失禁の有無、失禁量、失禁率、排泄動作の変化を比較 3) アクチグラフを連続72時間、非利腕の手関節部に装着し活動量と睡眠・覚醒パターンを評価 4)測定期間中、排尿日誌を記録。対象は、回復期リハビリテーション病棟に入院している70歳以上の尿失禁のある高齢女性30名。3.(株)ユニチャームの協力を得て作成したパンフレットを関連5施設に配布・評価した。 【結果】1.リハプログラムの実施項目は、骨盤底筋群強化に関連があると思われる股関節内転運動を中心とした7パターンに集約された。2.回復期病棟入院中の対象者の残尿量、尿失禁は介入後に概ね改善が見られ、睡眠状態は夜間の睡眠時間が増加し、中途覚醒、睡眠潜時間が減少し、日中の活動量も増加する傾向がみられた。現在も継続中。3.パンフレットは、老人介護保健施設、回復期リハビリテーション病院の5施設に依頼し、現在実践・評価中。 【考察】排尿関連項目、睡眠・活動項目において、4週間後から効果が表れているものの、個人差もあった。しかし、睡眠時間や日中の活動量は増加しており、毎日訓練することによって、骨盤底筋群が強化されていくことが推察された。 【結論】股関節内転運動を中心としたリハプログラムは概ね効果が見られるが、継続評価することが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)