2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護教育における模擬患者養成プログラムの検証と模擬患者を支援するシステム構築
Project/Area Number |
22592379
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
渡辺 由加利 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (10310088)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 看護教育 / 模擬患者 / 模擬患者養成 / 模擬患者参加型授業 / OSCE |
Research Abstract |
今年度は1.看護教育と医学教育における模擬患者の体験の共通点と相違点を明らかにすることを目的に、看護学部と医学部で活動している模擬患者の2機関8名のインタビューデータの分析を行った。その結果、異なる点は「看護師への期待の強さ」、「シナリオの違い」、「身体接触」、「演じやすさ」であった。医学教育においてはコミュニケーションが中心となり、一方看護においては看護技術の提供など身体接触を伴う技術の実施も含まれている場合がある。そのため、これらの違いを踏まえて模擬患者の養成を行っていくことが必要である。 次にスキルアップとモチベーションの維持を目的に定例学習会1回/2か月(5月・7月・9月)に開催し、10月以降は12月および2月に開催するOSCEの準備期間とした。今年度はさらに模擬患者と教員を対象としたFDおよび近郊で活動している模擬患者・教員を含めた学習交流会を開催した。現在22名が活動しており、アンケートの結果、定例の3回の学習会について、開催回数はちょうど良い90.5%、時間(2時間)丁度良い95.0%であった。学習会の内容について、技術を高めるうえで役に立った80.0%、活動を継続するうえで役に立った80.0%であった。教員と模擬患者を対象としたFD(テーマ:教員と模擬患者によるOSCEシナリオの振り返り」を実施した結果、SP・教員へのアンケートより、授業・OSCEに役立つ内容であった100%、今後の活動に活かせる内容であった100%であった。自由記述から「お互いの気持ちの理解」、「今後も教員とSPの合同の学習会を希望している」という記述が多くあった。以上より、学習会を定期的に開催すること、さらに大学の教員と合同で学習する機会をもつことが模擬患者としてのスキルアップやモチベーションの維持とって効果があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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