2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術を教える教員・臨床看護師の看護技術教育力の育成・向上プログラムの開発
Project/Area Number |
22592394
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
大津 廣子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70269637)
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Keywords | 看護技術 / 技術の教え方 / 看護教員 |
Research Abstract |
今年度は、看護技術を指導している看護教員の看護技術の「教え方」の実態を明らかにすることを目的に、全国の看護系大学、看護専門学校(3年課程、2年課程)などの総計944校に調査協力を依頼し、同意が得られた550名の看護教員を対象とした質問紙調査を行った。対象全体の平均年齢は44.5歳(SD7.24)であり、看護教員としての平均経験年数は10.4年(SD7.02)である。9割以上の者が学内実習を実施している技術項目は、80項目中「清拭」「車椅子移乗と移送」「寝衣交換」の3項目である。反して実施している者が1割以下と少ない項目は「入眠・睡眠の援助」「入浴介助」「人口呼吸器の管理」「抗生物質の用法と副作用の観察」「麻薬の主作用・副作用の観察」「薬剤等の管理」「ツボ刺激によるリラクゼーション」の7項目である。各教授方法別に最も多く使用して教授している項目をみると、DVD使用は「フィジカルエグザミネーション技法」51.1%であり、デモンストレーション使用は「車椅子移乗と移送」72.2%、ロールプレイング使用は、「清拭」60.6%、「車椅子移乗と移送」60.6%シュミレーション使用は「筋肉内注射」63.3%、チェックリスト使用は、「ベッドメーキング」68.4%である。また看護技術を教える教員は、看護技術を教える教育は重要であるという考えが高く、時間外にも学生が技術練習できるように実習室を開放するとともに、自分が技術のデモンストレーションを行う前には必ず練習を行い、学内実習前には指導教員全員で打ち合わせをしている実態が明らかになった。
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