2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術を教える教員・臨床看護師の看護技術教育力の育成・向上プログラムの開発
Project/Area Number |
22592394
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
大津 廣子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70269637)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 車椅子移乗介助動作 / 看護教員 / 臨床看護師 / 説明力 / デモンストレーション / 振り返り |
Research Abstract |
今年度は、看護教員および看護師の看護技術教育力向上には何が重要であるかを明らかにすることを目的とした。 看護教員(n=15)や看護師(n=8)が模擬患者を車椅子に移乗する場面を、最初の姿勢(構えの姿勢)について分析・比較した。構えの姿勢時の体重心(対象者の床面からの重心の高さ)をみると、平均体重心は看護教員72.9±3.9cm、看護師72.1±2.5cmであった。上半身角度(左右肩峰と左右大転子のそれぞれの中点を結んだ線を上半身の体軸として、その延長線と床面とがなす角度)をみると平均上半身角度は看護教員47.5±7.6deg、看護師43.2±18.8degであった。安定した動作の実施には基底面積を広く確保し重心の位置をできるだけ低くする姿勢を保つことが重要であり、介助者の前脛骨筋や大腿直筋などの筋力が求められる。今回の対象者の基底面積を足の位置でみてみると、看護教員、看護師の左足は患者の足の間に挿入し、右足の位置は車椅子キャスター付近であり、患者の重心の位置と看護者の重心の位置が同じ基底面積内にあるとは言い難い姿勢であった。 次に看護教員と看護師が実施したデモンストレーション時の説明内容、説明方法などについて感じたことを記述した内容を分析した。看護教員、看護師ともに、「説明が不足していた」と述べ「重心を低くする必要性」など自分自身の技術の不十分さと根拠を含めたポイントの説明不足を振りかえっていた。これらのことから、看護教員や看護師は、「車椅子の移乗介助」の重要な点は理解しており振り返ることはできているが、そのことが行動として表現されていないことが明らかになった。 本研究結果から、看護技術教育力向上には、教員や看護師が身体の重心を意識して自分自身の身体を動かすトレーニングの必要性や、学習者が習得すべき動作をイメージできるような指導言語を用いて説明する必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)