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2011 Fiscal Year Annual Research Report

中堅看護師の離職モデル構築と離職予測の研究

Research Project

Project/Area Number 22592416
Research InstitutionDaito Bunka University

Principal Investigator

樺澤 一之  大東文化大学, スポーツ・健康科学部, 教授 (70095785)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高岡 素子  目白大学, メディカルスタッフ研修センター, 専任教員 (80458257)
Keywords看護師離職 / 施設満足感 / 離職モデル / 中堅看護師
Research Abstract

昨年度は、看護師離職の要因を明らかにするためプレテスト結果を参考として主として施設満足感を問う質問表を作成して全国の抜粋病院(200床以上の一般病院)に対してアンケート調査を行った。377施設1,965名の中堅看護師にアンケート表を配布し1,146名から回答を得、データを、Excel形式でPCに入力後、SPSS形式データに変換を行い、離職の有無に関して記述統計、クロス集計などの基礎的な統計分析を行った。今年度は、引き続き詳細な分析を行い以下の結果を得た。最初に、離職者データの信頼性を高めるため、離職理由により、結婚、転勤などのデータを削除し交絡因子を除外することを考慮した。結果の抜粋として以下が得られた。離職なし、ありの看護師が職場を選んだ理由は双方とも「住居と職場が近い」であった。現施設に在職している理由で多かったのは「看護師との人間関係がよい」であり、離職した看護師の離職理由は「労働条件が厳しかった」であった。施設満足感は29項目について質問を行ったが「看護実践力、キャリア、給与、職業的意義、燃え尽き、人間関係、看護管理」に分類して分析を行った。カイ2乗検定の結果、「看護実践力」、「キャリア」、「職業的地位」、「給与」、「職業的意義」、「看護管理」に有意性が認められた。相関分析の結果では、「看護実践力」、「キャリア」、「職業的意義」、「看護管理」が離職の有無に関して関係性が認められた。オッズ比によると看護実践力、キャリア、職業的意義のある場合とそうでない場合の離職するオッズ比は、2.3、1.4、1.9であった。まとめると、「看護実践力があり、キャリア伸ばせて、職業的意義を感じている(3因子)」看護師はやめない傾向にあることが示唆された。
オッズ比から、3因子がない場合は2倍、1.4倍、1.9倍辞める傾向が認められた。給与については高給与・高増加率の施設に勤務の看護師であっても辞める場合が多く離職の因子とはならなかった。次年度は、多変量解析による高次の分析、判別分析による離職者の推定を行う予定である。
また、今年度、アンケートの離職に対する考えを聞く自由記載欄があるがEXCELにその入力を行った。次年度、SPSSテキストマイニングツール(SPSS Text Analytics for Surveys)を用いて分析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

調査データ(アンケートデータ、自由記載データ)入力に手間取り、またデータの精査(重要項目記載漏れデータの削除、交絡因子データの排除など)を厳密に行ったことからデータ分析開始が遅れることになった。また、従って、23年度はクロス集計、リスク分析などの基礎的な分析により離職因子の抽出を行った。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、クロス集計、リスク分析により抽出された因子が離職にどのような関連度で影響を与えているか共分散構造分析(AMOS)で明らかにする。共分散構造分析により、直接観測できない潜在変数を導き出すことができ離職モデルを単純化することが可能となる。また、離職に関連のある因子を使用し、ロジスティック回帰分析、判別分析による離職推定モデルを構築する。さらに、離職に対する自由記載をSPSSテキストマイニングツール(PSS Text Analytics for Surveys)を用いて関連用語抽出を行い離職因子を明らかにする。自由記載結果とアンケート分析結果との比較を行うことで離職因子の精度を高める。ロジスティック回帰分析、判別分析による識別が高結果の場合、離職予測が可能性が示唆され、中堅看護師定着のための支援プログラムを構築することにつながる
と予想される。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 看護系大学生の対人関係スキルーアルバイトや部活動経験との比較2011

    • Author(s)
      村松由紀、森川奈緒美、樺澤一之、中西睦子
    • Organizer
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • Place of Presentation
      高知県立県民文化ホール
    • Year and Date
      2011-12-03
  • [Presentation] 電子カルテの看護業務に及ぼす影響2011

    • Author(s)
      山口浩美、樺津一之、渡遺カヨ子
    • Organizer
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • Place of Presentation
      高知県立県民文化ホール
    • Year and Date
      2011-12-02
  • [Presentation] 中堅看護師離職に関する実態調査と分析(第3報)2011

    • Author(s)
      樺澤一之、山形由美子、高岡素子
    • Organizer
      第15回日本看護管理学会年次大会
    • Place of Presentation
      東京・京王プラザホテル
    • Year and Date
      2011-08-26

URL: 

Published: 2013-06-26  

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