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2011 Fiscal Year Annual Research Report

後頚部への湿性温罨法のリラクセーション効果-自律神経活動とコルチゾールへの影響-

Research Project

Project/Area Number 22592425
Research InstitutionKansai University of Health Sciences

Principal Investigator

中納 美智保  関西医療大学, 看護学部, 准教授 (10342271)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻 幸代  関西医療大学, 看護学部, 教授 (10331802)
松下 直子  関西医療大学, 看護学部, 助手 (20438287)
Keywords看護学 / 看護技術 / 温罨法 / リラクセーション
Research Abstract

成人女性20名(年齢29.4±12.7歳)を対象に、関西医療大学内の室温(23.9±1.0℃)と湿度(44.5±9.0%)を調整した場所で、20cm×12cmのタオル(43.0±2.0℃)で作成した湿性温罨法を後頚部に10分間実施し、体温の変化を含むリラクセーション効果について検証することを目的とした。その結果、体温の変化については、深部温、手掌・足底・肩部・後頚部の表面温度とも有意差が認められ(p<0.05)、ポストホックテスト(Scheffe法)により、深部温では除去後15分・20分、手掌の表面温度では実施10分・除去後5分・10分・15分・20分、足底の表面温度では除去後5分・10分・15分・20分、肩部の表面温度では除去後20分に有意差が示された(p<0.05)。主観的評価(VAS)においても温罨法により手足の冷えが改善した者は41.7%(5名)であったが有意差はなかった。さらに青年期と壮年期という年齢層によって後頚部への湿性温罨法がもたらす体温の変化や持続時間が異なることが示唆された。リラクセーションへの影響については、ストレスマーカーとしての唾液アミラーゼでは温罨法の前後比較において値の低下があるも有意差は認められず、自律神経活動評価としてのHF(副交感神経活動の指標)は、安静時より上昇し、LF/HFは増減を繰り返したが有意差は示されなかった。脈拍について有意差は認められたが(p=0.011)、ポストホックテストでは有意差はなかった。気分プロフィール検査(POMS)の前後の得点比較では、T-A(緊張-不安)とA-H(怒り-敵意)、F(疲労)は有意な低下が認められた(p<0.05)。
体温の変化と主観的評価、自律神経活動評価などの結果から、後頚部への湿性温罨法は体温に影響し、それに伴う主観的評価としてのリラックス感や疲労感の軽減を感じていることが示唆されたが、自律神経活動やストレスマーカーへの影響が示されなかった。よって次年度は、新たな測定項目を追加し、年齢層による影響の変化も併せて後頚部への湿性温罨法のリラクセーション効果をより明らかにしていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在までの達成度については、次の2点が影響したものと考えている。
1.実験機器の調達および実験環境の調整がスムーズにいかなかった。
2.被験者の確保に時間を要した。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の推進方策については、実験環境については問題なく遂行できると考えている。また実験機器および実験操作に関する調整も可能であると考えている。被験者の確保についての計画を行っているため、次年度への影響は少ないと考えている。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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