2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践能力の育成に向けた基礎看護技術修得のための支援ツールの開発
Project/Area Number |
22592426
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Research Institution | 純真学園大学 |
Principal Investigator |
二重作 清子 純真学園大学, 保健医療学部, 教授 (70321221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石本 祥子 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (30538583)
犀川 由紀子 関西看護医療大学, 看護学部, 講師 (60556744)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 基礎看護技術 / 看護学生 / 新人看護師 / 支援ツール |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護実践能力の向上に向けて,看護学生および看護師が基礎看護技術を確実に修得できるようになるために,その支援ツールを開発し,有効性を検討することである.平成24年度は、平成23年度迄に開発した、チェックリストと評価用紙、DVDからなる血圧測定の基礎看護技術支援ツールの有効性を明らかにした。方法として、本研究の趣旨を理解し,協力の得られた私立系大学の看護学生29名に対して、支援ツールとして作成したDVDの中から,血圧測定に焦点をあて,DVD使用前後の技術の修得状況をチェックリストで確認した.また、使用してどうだったかをA4サイズの質問質用紙に自由に記述してもらった.チェックリストは,「知識の確認,実施前の確認事項,準備,実施(触診法・聴診法),記録・報告」の計38項目とし,出来る・出来ないの2件法とした.分析方法は,DVD使用前後の修得状況をT検定を用いた(有意水準5%).自由記述は,質的に分析した。倫理的配慮として,本研究は研究代表者の所属する機関の倫理委員会の審査を受けた.分析の結果、DVD使用前後の基礎看護技術修得状況では,できた項目は使用前27項目、使用後37項目であった(<.01).項目別では「知識の確認,実施の共通事項及び触診」に差がみられた(p<.01).自由記述では全員が役立ったと認識し,【復習の機会】【技術修得を通して自己に直面】【DVD作成に対する肯定的評価】【DVD使用の効果】に、改善して欲しい内容は,【ナレーションの量やスピード】【イラストの挿入】【見やすい文字や色遣い】【内容の構成】に分類できた.触診法は使用頻度が少ないために、支援ツールで確認できたと考えられる。このように、基礎看護技術の修得に向けた支援ツールの有効性が明らかになった。今後、改善点を活かし、他の基礎看護技術についても引き続き支援ツールを作成する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)