2011 Fiscal Year Annual Research Report
タッチパネル式情報提供コンピュータを活用した糖尿病患者のセルフケア自己評価の試み
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22592445
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
脇 幸子 大分大学, 医学部, 准教授 (10274747)
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Keywords | セルフケア / 自己評価 / 糖尿病 / 外来看護 / 情報システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、患者の主観的な評価をセルフケア自己評価尺度(平成20年度作成)を用いてより客観的に測定するとともに、縦断的に変化をおって調査を行い、患者が自己評価を繰り返し行うことでセルフケアの向上がはかれるのか、またその結果が糖尿病の自己管理状況と関連するのかを明らかにすることである。 そのための準備として、セルフケア自己評価尺度アプリケーションを導入したタッチパネル式情報提供コンピュータ(平成22年度作成)を外来に設置した。平成23年6月から、外来の糖尿病患者に面接を通して、自己評価を一緒に試み、縦断的に変化を追って調査を開始した。データの保管方法として、紙媒体のデータを対象ごとのファイルに綴じ、鍵のかかる保管庫で管理した。 面接は、自己評価を繰り返し試みた対象のセルフケア状況の変化やアプリから算出されるセルフケア自己評価得点、HbA1cとの関連を明確にしながら面接を進めた。データはセルフケア自己評価得点結果(タッチパネル式コンピュータよりプリントアウトしたもの)と面接時の対象の言動を面接記録用紙に都度記入して収集した。 面接実施者は研究代表者を含めた4名、対象者は20名を予定していたが、途中、病態の悪化での長期入院、診療計画の変更、転院の諸事情により、3名減員し17名の継続となった。 面接開始後8ヶ月の時点で中間評価を行い、目的に応じたデータが得られたと判断し、平成24年3月から4月の面接で、対象者の意向を確認し面接を終了することを決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査開始時期が遅れ、データは収集できたが、計画していた分析までに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
【外来看護におけるタッチパネル式情報提供コンピュータ活用の有効性の検討】①これまでの調査結果を分析する。② 調査成果をもとに協力施設の外来看護師と有効性・利便性についての検討会議を設ける。 【利活用に向けたシステムつくり】 ①タッチパネル式情報提供コンピュータのシステムの整備を行う。②協力施設の外来システムの中にタッチパネル式情報提供コンピュータのシステム活用を組み込む。 【外来看護におけるタッチパネル式情報提供コンピュータ活用の試行および評価】 報告書のまとめ、その後,看護系の学会で公表する。
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