2010 Fiscal Year Annual Research Report
慢性呼吸器疾患患者への笑いヨガリラクセーションプログラム評価
Project/Area Number |
22592454
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
池田 由紀 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80290196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕子 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40263272)
石橋 千夏 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (30564976)
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Keywords | 看護学 / リラクセーション / 笑い |
Research Abstract |
1. 研究目的:今年度は、第一研究段階として、一般成人を対象に笑いヨガリラクセーションプログラムを実施しその身体・心理的効果を検証する。 2. 方法:対象は、一般公募にて地域在住の40歳以上の中高齢者で、軽度の運動が可能であり、かつインフォームドコンセントによる参加の同意が得られた66名を対象にした。 方法は、参加希望者を層別無作為化し、研究開始から介入する「介入群」と3カ月後からスタートとする「遅延介入群」の2群に分けた上で介入プログラムを実施した。効果の検討にあたっては、遅延介入群の最初の3カ月をコントロール時期として、介入群との間で効果を比較検討することとした。介入は、コース名を「笑って健康」教室とし、2週間に1回、3カ月に渡って実施した。プログラムは、笑いと健康の講義、笑いヨガでの参加型笑い体験、イベントの紹介、落語を実施した。 3. 結果:66名の参加者を33名づつの群分けとし、10月前検査の実施、11月から3カ月の介入プログラムの実施、2月後検査の実施、コントロール群への介入開始となった。笑いヨガでの参加型笑い体験の2回にわたり体験実施前後の唾液による酸化還元度を酸化還元計測器で測定した結果、約8割の対象者が酸化から還元への電位に変化していることが明確となった。唾液のコルチゾール値については、現在分析中である。笑いヨガによる即時的な身体への影響は、唾液の酸化から還元という電位変化によって明確に表れていると考えられる。
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