2010 Fiscal Year Annual Research Report
島嶼看護職のゆいまーるコミュニケーション構築とサポート体制の検討
Project/Area Number |
22592460
|
Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
清水 かおり 沖縄県立看護大学, 名桜大学人間健康学部, 講師 (10284663)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神里 みどり 沖縄県立看護大学, 大学院, 教授 (80345909)
比嘉 憲枝 名桜大学, 人間健康学部, 助教 (40326509)
西田 涼子 名桜大学, 人間健康学部, 助手 (40557295)
|
Keywords | 離島 / 看護職 / ICT / ネットワーク / 支援体制 |
Research Abstract |
離島・へき地で勤務する看護職者は地理的特徴から継続教育の機会が得られにくく、知識・情報入手手段も限られている。これらは、人材確保の難しさや早期離職の一因にもなりうる。そのため、離島・へき地で働く看護職が学習や相談を受けられるようなサポートをはじめとする支援体制をつくる必要がある。本研究は、沖縄県における離島・へき地の看護職者に情報通信技術(ICT)が活用できる環境を整備するとともに、ICTを活用して離島で勤務する看護職者間のネットワークを構築することを目的としている。本年度はその第一段階として、沖縄県内の離島診療所(19離島20診療所)で勤務する看護職者全員に対し、遠隔離島における看護実践上の制約や支援体制、継続教育・情報収集方法、パソコン/インターネット活用状況についての質問紙調査、各離島の回線状況確認等を実施した。各離島診療所の看護師数を確認した後25名に質問紙を配布し17名から回答を得た。その結果、専門的知識の情報源は、個人的な経験、医師、教育機関で学んだ内容、他の看護職者、一般的な看護学雑誌がそれぞれ8割を超え、研修/学会への参加59%、インターネットの活用53%であった。所有する主なネットワークは、親病院や本島の病院との電気通信手段、家族・友人・知人などの支援者やサービス、インターネットが半数以上であった。看護実践上の制約として約半数が会議・学会・研修会へ参加できないと回答した。相談手段では17名全員が電話を選択し、携帯メールは35%、パソコンの電子メールは24%であった。研究成果の一部を平成22年9月に9th Canadian Rural Health Research Society (CRHRS) conference(カナダ)で発表した。また、島嶼看護に関する公開講座をICTを用いて離島・へき地に2回発信した。その際、接続予定の離島1カ所が、回線不良のため受講できなかった。離島の回線状況の改善、トラブルシューティングの重要性が確認され、ビデオカンファレンス開催を含め次年度の課題とする。
|
Research Products
(1 results)