2011 Fiscal Year Annual Research Report
乳児の泣きへの見極めを促す母親支援ガイドラインの開発
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22592479
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田淵 紀子 金沢大学, 保健学系, 教授 (70163657)
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Keywords | 泣き / 乳児 / 母親 / 育児困難 / ガイドライン |
Research Abstract |
本研究は、育児中の母親支援を目的に、乳児の泣きの見極めの過程を明らかにし、その過程を提示したガイドラインの作成と臨地での適用を検証するものである。 本年度は、これまでの縦断的な調査データを整理・分析して得た結果を基に、母親がいつ頃、どのように乳児の泣きの見極めができていくのか、母親の見極め過程のモデル化に着手した。 生後1年時において、出生時から生後1年を振り返ると、泣きの意味が分かるようになった時期は、初産婦は経産婦より遅く、7~8ヶ月頃から1年であること、また、乳児の泣きで最も困難を感じた時期は、初産婦・経産婦ともに出生後から2~3ヶ月頃までが多く、1年時においても2割程度の母親が乳児の泣きに戸惑いを感じていたという結果をまとめ、つるま保健学会誌35巻1号に採択された。これは、乳児の泣きの意味の見極めが出生後から2~3ヶ月頃までは極めて困難であることや泣きの意味が判明し、困難を感じなくなるまでには半年以上(7~8ヶ月頃)を要し、中には1年を経ても乳児の泣きに戸惑う母親が少なからず存在することを意味していた。このことは、母親がいつごろ乳児の泣きを見極められるようになるかという過程が提示されたことで、育児中の母親を支援をするうえで重要な示唆と言える。 ガイドライン作成にあたっては、国内のガイドライン関係資料を収集した。既存のガイドライン資料を基に、乳児の泣きの見極め過程をモデル化するために、母親が活用できるような平易な文章表現になるように連携研究者とともに概念図の作成を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
泣きの見極め過程については明らかにできたが、モデル化として概念図作成途中であり、ガイドライン完成に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
連携研究者を1名増員し、連携研究者複数とともに協議を重ね、母親自身が活用できるガイドラインの完成をめざす。
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Research Products
(1 results)